よしなごと徒然草: まつしたヒロのブログ 

自転車XアウトドアX健康法Xなど綴る雑談メモ by 松下博宣

イノベーション推進・起業家育成あれこれ

2011年06月30日 | ビジネス&社会起業

特定非営利活動法人(NPO)国際社会起業サポートセンターの理事に再選されました。引き続き、この仕事は、ボランティアベースで行うことになります。

現在、いろいろトライしつつ、イノベーション推進、起業家育成を4つのチャネルないしは場で行っています。本来イノベーション推進と起業家育成は表裏一体のものなので、イノベーション推進と起業家育成が収斂してきています。

①ひとつめは、技術経営教育の場です。担当している農工大大学院の講座に、ちょっとしたファンドが経産省からついて、技術をレバレッジ化する技術起業のコンテンツを体系化しました。日本工業大学大学院技術経営研究科でも「アントレプレナーシップとベンチャー企業経営」という講座(客員教授)を毎年夏学期に開講しています。

②ふたつめは、エンジェル投資家としての活動です。起業(入口)X成長Xイグジット(出口)の全フェーズを現役CEOとして経験した者として、ハンズオンでピリッとしたアイディアを現実化している起業家を資金、ノウハウ、メンタリングなどの面で支援というかケアしています。

③みっつめは、医療健康サービスのイノベーション。健康医療サービスイノベーション創発にも起業スピリッツがぜひとも必要であると考えています。現在、日本の医療システムは「医療崩壊」が叫ばれていますが、これを前向きに「創造的崩壊」と捉えれば、実に多くのチャンスの宝庫なのです。

医師の開業(病院、医院)、看護師の開業(訪問看護ステーションなど)、助産師の開業(助産所)にも本来ダイナミックなアントレプレナーとしての起業スキルが必要です。またそれらの新しい医療システムが、既存の医療機関などと連携してゆくときには、連携型の組織間起業家=トランスプレナー(私の造語)の活躍がなければいけません。同時に、既存の医療システムの内部の変化・変革を行ってゆくイントレプレナーも必要です。

これらの非営利型、社会共通資本創造型の健康医療サービス起業家のためのトレーニングプログラムも複数のクライアントの依頼により提供しています。この詳細は昨年、出版した「創造するリーダーシップとチーム医療」の中で紹介しています。

④よっつめが国際社会起業サポートセンターの活動です。

いろいろな問題がありながらも、日本は一応資本主義を標榜している国(実態は官僚制社会主義国家・・・)なので、①と②の活動を通して、資本主義の主要なプレーヤーを育成したり応援しています。

起業家は、資本主義社会を成り立たせるための原動力ですが、起業スキルは、なにも資本主義体制の継続のみに使われるわけではありません。

起業スキルは、資本主義、市場主義が排除してしまいがちな貧困、健康・医療問題、環境問題、教育問題など様々な社会的問題の解決にとっても有効なカードです。④の国際社会起業サポートセンターは、この分野の活動です。

この文脈では、近年、社会起業=social entrepreneurという用語が頻繁に使われるようになってきました。

④の活動では、アジアアフリカの国々から日本にやってくる留学生の母国に帰ってからの社会起業を支援しています。この活動は、ボランティアでやっています。


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