よしなごと徒然草: まつしたヒロのブログ 

自転車XアウトドアX健康法Xなど綴る雑談メモ by 松下博宣

2008 Social Enterprise Conference

2008年02月20日 | ビジネス&社会起業
今年も、社会起業をテーマとする最大級のカンファレンスがハーバード大学で開かれる。3月2日(日)開催とのこと。関係者によると1000人以上の来場者が見込まれている。

それほど社会起業に関する関心が高まっていて、社会起業を知的サークルでも盛り上げていこうという機運が浸透しつつある。スローガンは4つの言葉。

想像
イノベーション
変化
進歩

これらの標語は、ベンチャービジネスやベンチャーキャピタルがかかげても、違和感はない。

だから、すごいのだ。

さてSocial Enterprise Conferenceの常連さんの友人とちょっとした議論になった。テーマは起業するときの器について。営利か非営利か、つまり、株式会社でやるか、NGO/NPOでやるか、といった内容。

大事なのは、はじめから営利/非営利といった二項対立ので考えるのではなく、事業内容(ビジネス)を構想してゆこう。

大量の資金が必要で、M&AやIPOなどのイグジットをアプリオリに予定することができて、そのビジネスモデルの中核を形成する技術を活用することで発生するであろうキャッシュフローを現在価値に割り引いて算出した株価に対して、投資家がセクシーさ感じるくらいのビジネスプランが作れれば、営利スタイルの株式会社で起業すればいい。

非営利スタイルのNGO/NPOはどんな場合か?

公共的なリソースをフル活用しなければいけない。社会的になかなか活用されていない公共財を活用する。ステークホルダを株主にだけ限定したくない。株式会社が経営することができない事業ドメイン。配当ができない、したくない。CSRの文脈で大手企業がスポンサーとして支援してくれそうなビジネス。

内閣府NPOホームページでは、非営利ビジネスを以下のように区分している。

1 保健、医療又は福祉の増進を図る活動
2 社会教育の推進を図る活動
3 まちづくりの推進を図る活動
4 学術、文化、芸術又はスポーツの振興を図る活動
5 環境の保全を図る活動
6 災害救助活動
7 地域安全活動
8 人権の擁護又は平和の推進を図る活動
9 国際協力の活動
10 男女共同参画社会の形成の促進を図る活動
11 子どもの健全育成を図る活動
12 情報化社会の発展を図る活動
13 科学技術の振興を図る活動
14 経済活動の活性化を図る活動
15 職業能力の開発又は雇用機会の拡充を支援する活動
16 消費者の保護を図る活動
17 前各号の掲げる活動を行う団体の運営又は活動に関する連絡、助言又は援助の活動

忘れてはいけないことは、営利であれ非営利であれ、成果に対する責任とその成果である利益である。非営利組織は、株主に対して配当をしないという点で非営利だが、健全な運営と成長のためには、利益が必要である。絶対に。この点を忘れるとNPO,NGOは空中分解することになる。


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