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よしなごと徒然草: まつしたヒロのブログ 

自転車XアウトドアX健康法Xなど綴る雑談メモ by 松下博宣

名古屋の日総研で講演

2005年05月14日 | 講演放浪記
金曜日の夜に名古屋に移動。名古屋は愛・地球博や新しくできた空港などで今、最も勢いのある地方都市じゃないか。

講演は看護部門の人材評価、開発に焦点をあてたクリニカルラダー(職務と人のあるべき姿を階層ごとに言語化して構築する人材評価、開発のプラットフォーム)の開発、導入の手法。日本医療機能評価機構がクリニカルラダーの導入を評価項目に入れたことも手伝い、現在多くの医療機関がクリニカルラダーに注目しつつある。

ただしクリニカルラダーはあくまで道具であって目的ではない。目的は、人材の開発そして医療機関の機能を高度化し、質の高い医療・看護サービスを実現しあわせて生産性を高めてゆくことだ。

日総研にてセミナー

2005年04月16日 | 講演放浪記
今日は日総研にてセミナー。会場は東京タワーのすぐ直下。クリニカルラダーと人材開発インフラの整備方法などについて講演。

会場にはたくさんの方々に詰めかけていただく。なかには5年ぶりくらいでお会いする懐かしい方々も。笑いがたえないセミナーだった。

事務局の荒井正俊さんは国学院のご出身であり、昼休みホテルで寿司をつまみながらの神道にまつわる雑談が楽しかった。ちょうど調べかけていたことがらの文献を紹介してくれることになりラッキー。

10年ぶりに教え子と再会

2005年03月26日 | 講演放浪記
今日は会社がある幕張新都心のワールドビジネスガーデンで目標マネジメントのレクチャー。

10年くらい前に日本看護協会の看護研修学校で医療、看護マネジメントの講師をしていたときの教え子、九島悦子がレクチャーを聞きに浜松からはるばる来てくれた。なので彼女とは10年ぶりの再会。

彼女は浜松市内のすずかけ病院でなんと看護課長として活躍している。さらに看護管理の仕事を続けながら、大学院で看護学の修士を取得した。がんばりやさんですね。僕もとってもうれしいです。仕事に勉学に一生懸命な姿はとてもキレイですね。

継続教育や生涯教育に関わっていて、ほのぼのとうれしいのはかつての生徒やセミナーの参加者がそれぞれ職業生活や学問のキャリアで着実に成果をあげて活躍しているのを知ったときだ。




マネジメントスクール

2005年03月19日 | 講演放浪記
今日は幕張新都心のケアブレインズ・マネジメント・スクールで人材開発とクリニカルラダーのテーマで講義。熱心な受講者を前に、レクチャーをするほうも熱が入る。もっとも遠方からは九州宮崎県からご参加いただいた受講者もいた。

そもそもクリニカルラダーがブームのようになってきたのには制度的な理由がある。日本医療機能評価機構が行う医療機能評価の対象として体系的なクリニカルラダーの整備、運用が位置づけられいるからだ。

医療機能評価にパスするためにクリニカルラダーを導入するという病院はとかくカタチから入ってしまい、運用が形骸化しやすいので要注意だ。

医療機関の最大の資源は人材である。もちろん看護部門にとっても最も重要な資源は人材につきる。資源ベース論(RBV)(RBV、Resource-Based View )によれば、希少価値が高く、模倣困難、代替不可能な人的資源の保有が競争優位をもたす。クリニカルラダーは競争優位を実現するための人材開発、人材評価のためのインフラストラクチャーである。




木更津にて

2005年03月19日 | 講演放浪記
木更津東邦病院にて中長期事業計画策定に関するコンサルティング。短期間ながらも大いに進捗し、よかった。一連の仕事がおわってから小島病院長、診療部長、薬局長、事務長と木更津市議会議員の先生と市内の富士屋ホテルにみんなで繰り出して宴の席。

なぜか、仕事関係の話題はまったくなし。ひたすら、昨今の中国、韓国事情(反日運動の歴史、民族的深層心理分析)、はたまた、フィリピンのヒーリング、心霊療法の話、かすみ網をつかった非合法的鳥類の捕獲方法、天皇制と古神道、出口王仁三郎の出自、木更津の芸者、ハマグリの話題などでおおいに盛り上がる。脈絡を連結させる糸口を探すことを拒否するような異質なテーマほどオモシロイのだ。

楽しいと感じるのは、その場、その人としかできないような濃度の濃い、きわめてエッジの効いた特異なテーマであることが多い。

楽しい話題というのは、たしかに心の栄養だ。そして、さすが木更津、海の幸がとてもおいしかった。みなさま、ありがとうございました。


大阪にて出版記念講演会

2005年03月12日 | 講演放浪記
今日は大阪にいる。このところ名古屋、倉敷、大阪と日本列島の真ん中からやや西よりを動き回っている。新幹線などの車中の時間が潤沢にとれ、たまっていた読みかけの本の読書に時間をもってくことができうれしい。このところ読み返しているヘルマンヘッセの「シッダールタ」が再びとても面白い。

さて、大阪への旅の目的は、やや遅ればせながら新著「クリニカルラダー導入成功の方策」をベースにした講演会に呼ばれており、そこでいろいろなソリューションを提供することだ。この本の出版社の日総研出版が主催者で、さながら出版記念講演といったところ。

ちなみに集中的かつ良質なセミナーはこちらでもやっている。クリニカルラダーの導入、実践の当事者である看護管理者と僕による内容の濃いインテンシブ・シンポジウムだ。

おおむね以下のような内容になると思う。

1.医療・看護の変化とクリニカルラダー
2.看護師に求められる真の力とは
3.成果行動を生み出す生きた能力=コンピテンシー
 1)人材開発に直結するコンピテンシーモデル
 2)優れたコンピテンシーモデルの条件
 3)5つのクラスター=コンピテンシーの集合
 4)看護師長に求められるコンピテンシーとは
 5)主任に求められるコンピテンシーとは
 6)スタッフに求められるコンピテンシーとは
 7)クリニカルラダーにコンピテンシーを組み込む方法
4.クリニカルラダーの作成・活用の実際
 1)クリニカルラダーの年功ラダー化
 2)臨床実践能力だけではあるべき姿とは言えない
 3)人的資源マネジメントのための視点の欠如

5.新時代対応型クリニカルラダーの作成方法
 1)職務分析を行い,あるべき看護職務像を明らかにする
 2)人材が保有すべきコンピテンシーを明らかにする
 3)成果責任のクリニカルラダーを作成する
 4)臨床実践応用力のクリニカルラダーを作成する
 5)統合的なクリニカルラダーを設定する
 6)ナースの格付けをする


詳細はこちら

倉敷中央病院にてコンサルティング

2005年03月11日 | 講演放浪記
名古屋から倉敷へ小さな旅をしてきた。
いつものことだが、倉敷という町は着くととにかく落ち着ける町だ。

倉敷中央病院の系列のホテルアイビーは倉敷の風光明媚な一角にほど近く、趣のある散策が楽しめる。

倉敷中央病院をクライアントにしてからもう8年経つ。時の流れははやいものだ。目標管理や人材評価、クリニカルラダーなどの一連の変革の実績を一冊の本にして共同で出版したのが数ヶ月前。

一緒に本を書いた共同執筆者の方々といろいろ歓談。楽しいひと時だ。クライアントの方々と苦楽(?)をともにしてきた経験、そして成果がひとまとまりの本になるというのは、いっそうの充実感、達成感をもたらしてくれる。自身で10冊目の本となったこの本をこういう形で世に出すことができて素朴にうれしい。

コンサルティングや講演では、クライアントを接している「場」に経験価値が凝縮されることになるが、本をともに出版するということは、クライアントとコンサルタントとの限定的な経験価値の「場」を広く一般的にするということでもある。

publishというのはpublicにするということだ。





名古屋にて講演

2005年03月05日 | 講演放浪記
昨日は兵庫、今日は名古屋で講演。

総合上飯田第一病院の研修会に呼ばれて、人材開発システムのテーマを扱う。最近クリニカルラダー関係のテーマで盛り上がっているが、こちらの病院からの講演依頼もクリニカルラダーだ。

改革に熱心な民間病院だと思う。環境の変化に臨機応変に対応できる病院とそうでない病院の差はますます広がるはずだ。

看護部長の吉村陽子さん、顧問の櫻井幸枝さん、どうもありがとうございました。

ちなみに櫻井さんは日赤病院で看護部長を勤められていたときに日赤の本社で僕の講演をお聞き頂いたことがあったそうだ。もう10年くらい前の話だが、世の中狭いものだと改めて感じ入る。




兵庫医科大学にて講演

2005年03月04日 | 講演放浪記
昨夜新幹線で東京から新大阪へ。
新幹線の社中では、個人情報保護法の各種レポートや報告書類をカタメ読み。
新大阪から甲子園口までは各駅停車。宿泊したノボテルは甲子園球場のすぐ前にある。

さて、今日の講演は兵庫医科大学で目標による管理と医療・看護組織の活性化。こうぱっと書いてしまうと簡単そうだが、けっこう複雑にコトがからまっていてうまくいっていない病院が多い。

この複雑さに院内の政治的要素や人間関係要素がからんでくると、院内の人材だけで問題を整理整頓して改革や改善のための有効な処方箋を出すことはなかなか出来なくなってくる。簡潔に言うと、「病院の病気」みたいなものだ。

さて、講演のアウトラインをまとめてみる。

・松下博宣流バランス・スコアカード
・業務プロセスの視点
・学習と人間的組織的成長の視点
・財務の視点
・患者満足の視点
・以上4つの視点を成果目標管理に統合する
成長ベクトルを加速させる目標管理

・認知科学的な組織頭脳のよさとは
・組織ぐるみで行うメタ認知的モニタリング
・組織の内側を変える認知的コントロール

・成果行動を生み出す活きた能力 = コンピテンシー
・成果行動を説明する力がコンピテンシー
・なぜコンピテンシーに注目するのか
・人材開発に直結するコンピテンシーモデル
・優れたコンピテンシーモデルとクリニカルラダーの条件
・クリニカルラダーの作成・活用の実際

大雪の札幌にて

2005年02月05日 | 講演放浪記
札幌鉄道病院から講演の依頼に預かっており、朝から羽田から千歳へ移動。羽田では千歳がふぶいており着陸できる可能性は50%だと言われ焦る。

しかし無事雪の千歳に着陸。よかった、よかった。エアポートで札幌まで移動。途中の雪景色がきれい。目の底が痛くなった。講演では看護部門の戦略構築、実行、MBOなどのテーマを扱う。皆さん、大変熱心に講演に参画してくれた。

札幌雪祭りにそなえて雪のオブジェクトが大通公園には林立しているそうだが、見物する時間はとれるか?結局、雪祭りは見れずじまい。

よどんだ鉛色の空のもと、雪におおわれた豊平川の川原の風景は寂寞感にあふれている。夏、緑の風が行き渡る透明感あふれる豊平川とはまったくの別世界だ。この寂寞としたやるせないような風景の拡がりに触れたからこそ、夏の豊平川の、のびやかな情景を楽しむことができるだろう。

夏にまた札幌を訪れたい。