本日は大丸→大同→時計台→道新→三岸好太郎美術館→近美→市民→トオン→ARTスペース201→さいとう→4プラ→三越→富士フイルム→大通の14か所。
■道新ぎゃらりー「武内朋之ボールペン画 北の生き物達展」。ボールペンというと書きにくい、インクがダマになるという印象があるのだが、これは素晴らしくコントロールされたボールペン画である。ちらっと話をされているのを耳にしたが、やはりボールペンにも癖(使った期間、メーカー等)があるため、一つの作品は一つのボールペンで仕上げるそうである。何だかよく分からないが、凄い。
■三岸好太郎美術館「音楽のある美術館2」。まあ大体見た頃のある作品ばかりなのだが、好太郎が収蔵していた「ガラス絵」というのは初めて見た。明治期頃と思われる、蒸気船を描いたものなのだが、海の色が彼の作品「海」(数点ある)の色とそっくりなのである。
休憩コーナーで芸術新潮を読むと「わたしが選ぶ日本遺産」という特集をやっていた。ビートたけしがジャイアント馬場を選んでいたが、私はウルトラマンを推薦したいかな…。美術品なら「松林図屏風」か「東大寺戒壇院の四天王」、食べ物ならばラーメンかカレーかな。
それから今年度もスタンプラリー完了で賞品をもらう。三岸好太郎テレフォンカードと迷ったが、もうテレカも使わないと思い図録を選択。美術館としては余っている図録なのだろうが、元の値段を考えると非常にお得だ。さらに図録も「ダリ展」「空海マンダラ」等と迷うが、「牧島如鳩展」を選ぶ。近年では最も行かなくて失敗したと思われる展覧会なのである。
■ト・オン・カフェ「石井誠個展-リミット」。壁面が1面、ほとんどガラス張りになっている展示室はなかなか良い。どうやら彼は京都に引っ越して版画を続けるようなことが書いてあった。
「森は緑とは限らない」:縦長の2点で、樹かと思うと、てっぺんからは煙の上がっている煙突のような図。
「乗りかけた船」:黒字に錠前、赤・黄・青の三色のリングの色が新鮮だ。
「ゆりかごとネットワーク」:3つの胎児のような形。赤い平面と線がネットワークなのだろうか。
以上3点はそこはかとないユーモア、都会的センスの感じられる作品である。
それに対して「黒い水」等の3点(向い合せに配置されている)は、水か氷を思わせる耽美3部作という感じだ。また喫茶コーナーにある「チルチルとミチル」等は物語シリーズとでも言うべき(多分)水彩作品。多才でありながら、自分の世界をしっかり構築している作者に今後も期待だ。
■三越「中司満夫油絵展」。画風としてはデパートの画廊で良く見れそうな、丁寧な古典風景画。しかし、なかなか良い。