散歩日記X

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春の東京(10) ルーブルマジック

2015年03月15日 11時08分16秒 | ART
7時頃起床。あまり胃の調子は良くない。何か少しは食べておくかということで、ホテルの朝食へ。ナポリタン、ミートボール、サラダ、スープ、オレンジジュース。パンがいまひとつだったので、ナポリタンを主にしてみた。

軽くうとうと休憩をして、9時頃にホテルを出る。まずは新国立美術館へ。先頭から遅れること10分くらいで「ルーブル美術館展」に突入。



大混雑の1,2室を後回しにし、3室目以降から見たところ、それほどのストレス無く見ることができた。一言感想は、フェルメールの「天文学者」って地味だな。でも、予想もしていなかった名作が多かったので良かったということにしておこう。

クエンティン・マセイス「両替商とその妻」:金と信仰がないまぜになった二人を描いた興味深い作品。1514年の画だが、金属やガラスの細密描写、鏡像の細かさにびっくり。
マリヌス・ファン・レイメルスウァーレに基づく「徴税吏たち」:金に汚い下司野郎な感じと律儀なオジサン風の二人。生々しい作品。
ヘリット・ファン・ホントホルスト「抜歯屋」:歯を抜く大げさな表現と、そのすきにスリを働く男。

ピーテル・ブリューゲル1世「物乞いたち」:当時の物乞いであるから、全員からだが不自由なのである。精密で色彩豊かながら、かなり怖い作品だ。
ルーカス・ファン・レイデン「トランプ占いの女」:1508~1510年頃の作品なのだが、良くこれだけ色彩が鮮やかに残っているものだ。
フィリップ・メルシェ「手品師」:見物する上流階級側の光と、手品師の闇を対比して描いた作品。

シャルル・パロセル「象狩り」:狂象が大暴れし、ターバンの男たちが取り押さえようとする図。「魁!男塾」のような画風だ。
フランス・ファン・ミーリス1世「身づくろいをする女性と召使の黒人女性」:これも光と闇を表現。金属器と布の質感が素晴らしい。
フランソワ・ブーシェ「オダリスク」:これ、有名な作品だよね。

ジャン・シメオン・シャルダン「猿の画家」:これも知っている。なかなかの作品が来ているね。
ルイ=レオポール・ボワイー「アトリエでボナパルトの胸像を制作するアントワーヌ・ウードン」:上手さ世界レベルの作品が実に沢山あるのだ。



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