散歩日記X

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なぜか大阪(8)シーボルト

2017年09月04日 11時45分25秒 | ART
「EXPO’70パビリオン」の看板を見ながら、国立民族学博物館の方向へ。



■国立民族学博物館「開館40周年記念特別展 よみがえれ! シーボルトの日本博物館」。
「シーボルト肖像」:実に温和かつ、厳しい所もありそうな立派な人物画。勲章もたくさんつけているし、理想化されているのかな?
「シーボルト「日本」扉絵の原画」:宙を飛ぶ猪に、明王、武士など日本的なものをやたらに描きこんでいるが、妙な怪物も描かれており、何となくヒエロニムス・ボスと同じ匂いを感じる。
「蝦夷図写(樺太部分)」:実に精密な地図で、ちゃんと択捉半島ではなく、択捉島になっている。

「花鳥螺鈿嗅ぎ煙草入れ」:まるでファンシーケースと呼んでいい程の可愛らしいデザイン。
「魚形蓋物(鰹)」:胴の部分が外れる、鰹の形をした漆の器。
「蝦夷松前一円図全」:1859年の蝦夷から千島、樺太、アムール川流域まで描かれた地図。

展示の中で、シーボルトがヨーロッパで行った日本展示が再現されており、阿弥陀如来立像(室町末期~江戸初期)、勢至菩薩立像(江戸後期)、観音菩薩立像(江戸初期)の三体仏が展示されていた。江戸後期といえば、シーボルトが実際に日本にいた時代のものであっただろうから、ものすごく高価なものを集めたという訳でもないのだろう。当時の色彩を表現するためのプロジェクションマッピングをやっていたが、これは、はこだて未来大の協力によるものらしい。



なかなか面白い展示だったが、昼になり腹が減ってきた。


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