散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

20090320ギャラリー巡り

2009年03月20日 16時49分43秒 | ART
本日は、時計台→道新→たぴお→富士フィルムフォトサロン→大丸→札幌市写真ライブラリー→教育文化会館→札幌市資料館→コンチネンタル→大通→ウェストフォー→三越→スカイホール→さいとう→ivory→ARTスペース→NEW STAR→趣味の郷の18か所。

■時計台ギャラリー「第8回サッポロ未来展」。

宮地明人「Paradox[A]」:最近の人物の描き方に疑問を持っていたのだが、それをぶち抜く作品だ。何となく魂の抜けたような女性がリアルに描かれ、その後ろに背後霊のような不気味な人が…。これは面白い。
村山之都「baby youth」:子供の顔を写真パネルのように何人分も配置した作品。タッチはいつもながら、変化が感じられる。

宮下倹「帰宅」:表情の見えない女性が、自室で電気ストーブに体を寄せている。その他2作品も顔が見えない人物を描いており、人間の関係性を考えさせる。
吉田浩気「墓」:床に傾けて配置した作品なので、なんだか地下に引き込まれるような感じ。光る小虫が乱舞しているのも、綺麗でもあり、恐ろしくもあり。
鈴木秀尚「空は低く」:他の2作品とともに、具体的なものをほとんど描かない風景画。色彩に納得させるものがある。

■教育文化会館「ゴッホが愛した歌川派浮世絵展」。展示されていた浮世絵は、時代が良く分からないが、色彩が鮮やかに残っているものが多かった。一見の価値あり。受付のおばちゃんに必ず「講演会いかがですか」と誘われるので、心構えを。何しろ一般公演4000円、特別講演がさらに4000円(今、予約すると半額ですと言っていた)なのである。

■札幌市資料館「漂う涅槃と王様」。別室であやしい展示をやっていることもあり、「宗教系?」と思ったらまともな展示であった。

齊藤枝里「sarucophagus」は木製パネルに金属を埋めて、表面をボンドで覆った作品。洛中洛外図に流れる雲のような造形。「不在証明」も同様の作りだが、こちらは株価グラフを思わせる形だ。面白いと思う。

廣瀬明子「L'infinito」はカラーペンと丸いシールを組み合わせ、さまざまな動物文様を描いたもの。こちらもなんだか気になる。

■コンチネンタルギャラリー「酒井広司「印画紙としての写真」展」。1970年代の北海道の何気ない写真。小樽の梅ヶ枝町を撮ったもので、魚屋に「鮭の筋子」「助宗の卵」「塩鯨」とあるのが興味深い。塩鯨は函館方面でよく食べられるものと思っていたが、小樽でも食べられていたのか。

現在の意識のまま、30年前に戻ったら何を思うかと変な想像をしてしまう。道行く人のファッションに違和感を感じるだろうか。札幌駅が古いことに驚くだろうか。誰も携帯電話を持っていないことにホッとするだろうか。

■三越「三越美術特選会」。9階では具象・風景・フジタなど様々な展示。しかし、10階でもやっていたのか…。見落としたので明日行かなくては。

■スカイホール「ACRYL AWARD 2008」。気になる作品は何点かあるのだが、小ぢんまりというか、まとまっている。

祝日閉館のため、幾つか行きそびれた所は明日回ることにしよう。


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