散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

涼しい

2009年07月18日 17時13分31秒 | 飲み歩き・大通、札幌界隈
今日は多少の小雨があったが、何とか天候は持ったようだ。ギャラリー巡りの途中、創成川東のバー「R」へ。「夏のカクテル!」と言う気分は盛り上がらず、とりあえずの1杯目は角ハイ。

2杯目はジン+シェリー+ベルモット+アンゴスチュラビタース+オレンジビタース。マティーニにジャマイカマティーニが寄って来たようなカクテルで、なぜこれを今まで飲んだことがないのだろうかと思う。

3杯目はバカルディブラック+グレナディン+レモン。バカルディのスパイシーな味わいで、ちょっとキリッとした味わいだ。



外に出るとまだまだ明るい。


20090718ギャラリー巡り

2009年07月18日 16時19分55秒 | ART
7月16日、丸井→三越→NEW STARの3か所。

■三越「藤田嗣治展」。「人形を抱いて眠る」わりとあっさり描かれた油彩。2940万円なり。「海の幸」藤田には珍しい感じの和風水彩画。

7月18日、市民ギャラリー→札幌サンプラザ→富士フィルムフォトサロン→時計台→道新→芸術の森→アダノンキ→アリアンス→さいとう→スカイホールの10か所。

■市民ギャラリー「日本水彩画会北海道支部 50周年記念展」。宮川美樹の「刻」はいつもの波打ち際を描いたものだが、なぜか飽きることがない。1965年作の「ナルシス」と言う珍しい作品が同時に出品されていた。柴垣誠「早春の水門」はそっけない風景画のようだが、そこがいい。

■「りす写友会 第一回写真展「アルバス」」。有名人が出品しているからと言うだけではなく、少なくともそれぞれに個性的であるところが良い。

■時計台ギャラリー「藤井高志展」。”リアル”と言うのともちょっと違う、心象風景のような感じ。描かれた人物が生きてきた場所なのだろうなあと言う感じがするのだ。

「北海道版画協会50周年記念作品集展」。小品が沢山あるのでどれか1点と思いながら見る。鳴海伸一「都市彷徨」がいいなあと思ったら、隣の超シンプル作、西村一夫の「内なる風景-2008」もいい。

■芸術の森美術館「クリムト、シーレ ウィーン世紀末展」。あえてはっきり書くが「クリムトファンがっかり!!」ではないか(私はファンではない)。少なくとも展覧会タイトルは「ウィーン世紀末展(クリムト、シーレ等)」とすべきだろう。何しろクリムト作品が8点。クリムトと言われると頭に思い浮かぶ作風のものは全くない。シーレは18点、こちらは後で述べる。

第1章「装飾美術と風景画」は非常に古典的な様式の作品が多い。
ライムント・フォン・シュティルフリート「ザンクト・シュテファン大聖堂」:もう建物を描いただけで傑作になってしまうという作品だ。
エドゥアルト・レビーツキ「真理、知恵、美」「正義、寛容、信心」:帝国議事堂の装飾下絵だけあって、非常に様式的だ。

第2章「グスタフ・クリムト」なのだが、まずは弟のエルンストの作品から始まり、コケる。
グスタフ・クリムト「寓話」:イソップ童話をモチーフにした作品で、見ただけではクリムトとは分かるまい。
同「愛」:両サイドが金色の仕上げで上の方に小さくバラが描かれ、日本画のようである。またこれを見るとクリムトが後世の装飾に影響を与えたことも良く分かる。
同「牧歌」:非常に上手い、シンボリック。裸体の男の目がセクシーで、これはバタバタ落ちる人が多数と思われる。
エルンスト・クリムト「宝石商」:文様の前に精密な人物像が描かれ、ちょっと合っていない感じもするが上手い。

第3章「エゴン・シーレ」。正直期待していなかったのだが、このコーナーがなければ見どころが一つもなかっただろう。
アントン・ペシュカ「エゴンシーレの肖像」:複雑な色彩を背景に散らし、そのタッチとともに大変面白い作品だ。シーレのメランコリー気質、野心、不安のようなものが感じられる
エゴン・シーレ「アルトゥール・レスラー」:このポーズはまさか荒木飛呂彦? 思わず「ドッギャーン!」と言う効果音や、「ふるえるぞハート!燃え尽きるほどヒート!!」とセリフをつけてしまいそうだ。背景も白と薄ピンクで微妙に塗り分けられており、”スタンド”が現れているかのようだ。

同「ヒマワリ」:枯れた向日葵と足下の赤い花の生命感が対峙する名作。
同「自画像」:ヴァルカンサインをするシーレ。
同「裸の少女」:デザイン文字のような神経質なサインが記されている。

第4章「分離派とウィーン工房」。
ヴィルヘルム・ベルナツィック「池」:鮮やかな花の赤、緑の植物。象徴的だ。
カール・オットー・チェシュカ「学問の寓意」:サソリ、フクロウ、星とシンボルだらけ。
エドゥアルト・シュテラ「踊り子」:日本の茶碗のようなものを掲げ持つ裸体女性。ベルギー象徴派との近さも感じる。

第5章「自然主義と表現主義」。20世紀初頭の作品ばかりなので、展覧会テーマに合っているのか? またクリムト、シーレファンは興味ないだろうなあ。

この時代の作品は宗教や王権などから自由になりつつあったのだろうが、今見ると”象徴”や”シンボル”の虜になっているように見える。完全に自由に絵画を描くということは無理なことではあるのだろう。

工芸館の「森のカークラフト展」は、車に興味のない私だがそこそこ面白かった。石膏にカラーリングしたものや、木製カー(しかも木の固まりから掘り出しつつある瞬間のような作品)、ボルタのような車。伊藤隆介の「Realistic Virtuality」はワーゲンが走る模型を拡大投影したもの。

■アダノンキ「藤井湖弓個展」。油彩の上に写真をコラージュしたり、小さなペン画を描いたりした小品展。ギターの楽譜と地図のようなものが描かれている作品が、面白い。ご本人は地図や数字が好きということで、それが作品に自然に出ているようだ。「どんな数字が好きですか」等と聞くと、素数論の話をしてしまいそうになるので、自粛しておいた。

■アリアンス・フランセーズ「ステファン・エッテ写真展」。最初、黄色と紫の芋虫を見て画なのかと思ったが、写真なのだそうだ。背景がほとんど白に見えるような処理をしているため、作り物のような不思議な仕上がりになっている。

■さいとうギャラリー「第15回夏まつり「星・star」展」。これも小品展なので1点選んでみると、金子直人「なるのだ!」と言う作品にしてみよう。金属で「一徹」と造形されているので、これは当然「星」ということになる。

前の日にカレースパゲッティを食べたのだが

2009年07月18日 11時59分36秒 | 食べ歩き
19日は出かけようと思っていたのだが、今のところの天気では挫折しそうだ。小樽にも行く予定であった。小樽といえば、私の好きなカレーの「G」が閉店してしまったらしいのだ。それでは前日にカレースパゲッティを食べておこうということで、札幌駅近くの「I」へ。いつものごとく、福神漬を多めにとり、途中から粉チーズをかけて食べる。いつもの味だ。

20090718最近読んだ本

2009年07月18日 08時44分41秒 | 読書
■「今夜もイエ~イ」大竹聡
酒飲みマインドは文句のない所だが、文体が少々うーん…
書かれていた内容で自分と共通する話は、血を吐く話と海外で未成年に見られる話かな。

■「日本詣で」嵐山光三郎
日本全県と東京全区の簡単な紹介。旅の話というよりは自分の思い出話の要素も多い。ところで、日本の県の数やアメリカの州の数って知っていて当然だと思うのだが、意外と知らない人がいるかもしれない。と、以前そういう話をしていたら、父親が「ソビエト連邦(当時)を構成する国の数は」と質問してきたので、そうきたかと感心したものである。自慢しておくが、正解したけどね(再読)。

■「悲しき人形つかい」梶尾真治
脳波で人の体をコントロールするサポート器具を作ったのは良いが、死んだヤクザの組長を生きているように見せかけなければならなくなったので、さあ大変。

■「切れない糸」坂木司
しぶしぶ家業のクリーニング店を継いだ主人公。服にまつわる謎が発生するのだが、お人よし主人公+切れ者の友人パターンで謎を解く。年配の仕上げの達人も気になる人物である。

■「僕は秋子に借りがある」「どちらかが魔女」森博嗣
短編集の再録であった。全部読んだことがある。

以下、図書館の2冊。
■「ズレまくり! 正しすぎる法律用語」長嶺超輝
特に新しい知見が得られるわけでもなく、ありきたりの内容であった。

■「偽善エコロジー」武田邦彦
この内容がどこまで信頼できるかは検証が必要だと思う。しかし、リサイクルのいくつかは明らかにエネルギーを投入しすぎで、環境負荷を結局高くしていると思う。