ばばちゃんのおっちゃんの日本語の先生への道

日本語の先生になろうと一念発起いたしました。

単語

2015-07-11 05:46:38 | 3.日本語先生として
単語を憶える。
 ご存知のように何かのつながり等を頼りにしないと、なかなか覚えにくいものです。次のようなものを利用し手はいかがでしょうか。
・類似性=それが別の何かと似ている(例:犬とおおかみ)
・近接性=それが別の何かと近い関係にある(例:犬と首輪、犬とドッグフード)
・包摂性=それが別の何かの総称であったり、一部であったりする
     (例:犬と動物、犬とセントバーナード)
 昔、英単語を憶える時にやった方法とかを思い出せばいいのではないでしょうか。或いは、カテゴリー別に単語をまとめる(食器、調理器具、家具、動植物、乗り物等々)とか、また、写真や絵で示すことの出来る具象名詞を示すとか。

外来語
一般的な使われ方
①一般名詞。 「テニス」のような、
②「する動詞」 「モニターする」のような、
③形容動詞(=日本語教育ではナ形容詞) 「インターナショナルな」のような

和製英語
 音のレベル・語を形成するレベル・意味のレベルで、元の語から変容していますので、逆に「輸出元」の外国から来た人には分かりにくいものが多いそうです。
 また、その和製英語の単語は、更に、分解されたり、略語になったり、複合語になったりしています。
 パソコン、エアコン、マザコンの「コン」は、それぞれ違う単語に基づいて作られています。
「sun」は、「サン」ですが、これは一語では使わず、「サングラス」「サンルーム」のように、複合語では使われています。

教え手の技法として
 ある概念やものごとを、二種類あるいは三種類で頭に位置づけておくことが大切なようです。すなわち、「こまりごと・困難・トラブル」のように、複数の同義語、類似語を関連付けて憶えると、まだ、憶え易いという面と、場面によって、使い分けの必要が有ったりしますので。



和製外来語
 日本の外来語は多くの他の国では見られないような特徴が見られますので、更に説明。
① 和製外来語
 日本の外来語のうちかなりのものが外来語には似ていますが厳密に言えば、外国語ではなく、日本式外国語なのです。英語に似ているが純粋な英語でない外来語
 例えば、ホテルの「フロント」。イギリスでは「レセプション・デスク」、アメリカでは「フロント・デスク」(「デスク」)。また「コイン・ロッカー」はイギリス人が聞くと「コインを入れておくロッカー」に聞こえるそうです。アメリカ人はこのようなものをただ「ロッカー」と言うのだそうです。「ベッド・タウン」「オフィス・レディー」「ロマンスカー」「テレビタレント」など。

②省略型外来語
 元来の外国語の一部を省略し、短くして用いる外来語。
「アパート」(apartment house)「モーニング」(morning coat)「ノート」(notebook)「ミシン」(sewing machine)など。

③表記を変えた使い分け
 もと外国語で、ある単語に多くの異なる意味があるとき、日本ではそれぞれ表記を変えて、別の外来語にしてしまうことがあります。
 例えば、もとは一つの「strike」が罷業を意味するときは「ストライキ」、野球用語として用いる場合は「ストライク」。「truck」は英語で一つの単語だが、「トラック」と「トロッコ」、「ステッキ」「スティック」、「コップ」「カップ」など。

④漢語混じりの外来語
 「電気スタンド」、「窓ガラス」、「石油ストーブ」、「テレビ番組」など。また、漢語と外来語の組み合わせだけでなく、「トーストパン」(英語+ポルトガル語)や「テーマソング」(ドイツ語+英語)もある。

④外来語名詞を動詞に変える
 名詞の外来語の後に「する」を付けて、手軽に動詞に仕立てられるものがある。「ハイキングする」「アナウンスする」「アルバイトする」など、中には「サボる」「ダブる」など語尾を活用したものもある。

 外国人と接する方は、常識ないしは、一般教養として、整理し頭の中に入れておいたほうが良いかもしれません。





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その9

2015-07-10 14:31:33 | 6.私の感想・考え
私のstudyの方向性(その2)
 日本語習得を阻むものは、「記憶力」と「母語の影響」に集約されるのではないでしょうか。
 記憶力については、個人的な能力も有りますが、一言で言えば、熱意をどう持続させて行くか。いつまでも、フレッシュな気持ちでトライアルし続け、どれだけ多くの時間を投入させ続けることできるか。則ち、学習者を飽きさせずに、記憶を促進させる教授術、また、自習できるレベルに素早く持って行き、ご自分で深度を深めるようにさせる方法、進歩が実感できるシラバスの組み方を、研究しなければならないでしょう。
 例えば、受験勉強で薦められた、「薄い参考書を数冊」と言う考え方。現在の初級の教科書を、更に2分割、3分割して、同じ課題について、深度を変えて繰り返す方法。岩崎さんも、子供の言語生活を参考にし、発音、文字の読み書き、文法、会話、読解、聞き取り、文化的理解等々を、プライオリティーも考慮して、バランス良く身に付ける必要が有るのではないかと述べられています。

 母語の影響については、今まで深く考えたことが有りませんので、全く知らないで来ました。発音についても、根本的な違いを知らないで、トレーニングをやりますと、単に学習者に無理強いしているに過ぎないのではないでしょうか。
 有声音・無声音、有気音・無気音、長音、拍とかを知りますと、母語に依って、長い時間を掛けて付いた癖を、日本語に対応させるのは至難の業でしょう。どこを修正し、どこを後回しにするか。また、その前に、その矯正法を知るための試行錯誤も必要でしょう。
 動詞、形容詞に活用のない言語が有りますが、そういう母語で育った方に、動詞、形容詞に活用を、どう教え、どう身に付けさすのか。同じく、助詞のない言語を母語とされている学習者にどう対応してゆくべきなのか等々。
 要するに、よく間違えたり、違和感のある会話をしたりするのは、どうも、全てここから発生していると考えます。この辺りを詳らかにしないと、無理強いと、空回りの連続でしょう。

 「みんなの日本語」の教え方の手引には、Aコース(入門、サバイバルコース)、Bコース(基本・短期コース)、Cコース(標準コース)との説明が有り、一応考慮してあるようですが、ボランティアの教え手の方が承知されているでしょうか?
 私は、教科書に入る前に、1ステップか、2ステップ踏み、それから、標準コースに入る方法がどうかと考えます。



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漢字の学習

2015-07-08 22:45:03 | 1.日本語・外国語
漢字の学習

 ちょっと調べてみましたが、漢字習得の早道は考え出されていないようですね。日本人の児童に対して、少し有るようですが、それで効果が上がるかといいますと、ちょっと疑問です。
 基本的に、漢字を学習する人を区分しますと、日本人(詳しくは日本の児童)、漢字使用国(中国、台湾の児童)、昔漢字を使っていた国(韓国、ベトナム)、それ以外の国と言うことになります。
 脳の成長から言いますと、漢字語圏の日本、中国、台湾の児童は、成長途上に有りますし、それ以外の国の方は、大体が大人で、脳の成長のピークは既に過ぎ去っています、しかし、理論的な説明は、可能なはずです。と言うことで、脳へ定着のさせ方も自ずと変わるのではないでしょうか。

 因みに、中国、台湾では、漢字オンリーなので、ふりがな風に、ピン音や、注音を先に覚えさせているようで、漢字がわからない時は、日本語のように、ひらがなで誤魔化すことは出来ませんので、辞書が必要なようです。

 メアリー・シスク・野口とおっしゃる米国女性の研究が見つかりましたが、悲しいかな10年ほど前にお亡くなりになって、研究はそのままになっているようです。
 非漢字語圏の方には、漢字は、模様や絵に見えるそうで、ひとつひとつパターン認識するとなると、それは、それは、大変なことでしょう。分析的なアプローチの仕方の方が、可能性があるように思います。
 彼女は、漢字を構成するパーツに焦点を当て、偏、旁、冠とかからアプローチされていますので、その辺にヒントがありそうな気がします。下記をご参照ください

 漢字クリニック http://www.kanjiclinic.com/index.html
 Kanji Breakthrougk 漢字はこわくない(日本語ジャーナルの記事)
       http://www.kanjiclinic.com/kanjibreakthrough.pdf
 GCSE Picture Kanji Card   http://www.jpf.org.uk/language/kanjifiles/kanjicard.html
 Kanji Step up-Beginning to Intermediate 500Kanji
  http://www.todai-ic-nihongo.com/incenter/materials/elm/thisweek/index.html

その他、漢字のデータとして、
 学習アニメの館(児童向) http://www.kanji-anime.sakura.ne.jp/
 Character mnemonics  http://www.rtega.be/chmn/
  →Japanese、Jouyou kanji in 1144 words、Highschool kanji in 1183 words
 Ulrike's Mnemonics常用漢字 http://www.joyokanji.com/ulrikes-mnemonics
 酒井順子先生考案の教材(外国人児童向) http://www.sopia.or.jp/higashi/wp/

  →教材・資料
 漢字記憶術 
  http://cloud.avokirich.com/files/Kanji%20Mnemonics%20Instruction%20Manual%20For%20Learning%20Japanese%20Characters.pdf
 Kanji alive(偏、旁)  http://kanjialive.com/214-traditional-kanji-radicals/
 Anki  http://ankisrs.net/


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20150706

2015-07-07 16:16:31 | 7.私の日誌
日本語教室6回目。
 今回は、スペインからのご婦人。参加の主たる目的はいわゆるサバイバル日本語習得ですが、ターゲットが漠然としていますので、日本語検定合格を目指しておられます。普通の会話は、詰まったりすることは殆ど有りません。でも漢字がわからないそうです。
 ひらがなで書かれた文章は、くたびれるそうですが単語も分かって読んでいるとのことですから、母語でイメージしているか、平仮名でイメージしているかのどちらかですが、ひらがなでイメージしているとしますと、同音異義語を処理しなければならず、頭は忙しいと思います。教科書の漢字の単語は、頻度の高い漢字を使用しているでしょうから、誤解する機会は、少ないのか知れません。
 やはり漢字は、絵か模様のようにみえるそうです。何か漢字を憶えるテクニックがあるかと調べましたが、日本人の研究は、日本人の低学年の児童に教えるか、それにちょっと毛が生えたものしか見つかりません。
 日本人と結婚された米国人の女性の研究が見つかりましたが、悲しいかな10年ほど前にお亡くなりになって、研究はそのままになっています。漢字を構成するパーツに焦点を当てられて、偏、旁、冠とかからアプローチされています。雑誌に掲載された記事がネット上でみることが出来ますので、今後調べたいと考えます。



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20150704

2015-07-05 16:14:03 | 7.私の日誌
日本語指導者講習。

 今回から、教授法に入りましたが、日本では余り馴染みが有りませんが、外国においては、どうも共通のゼスチャーが有るようです。手話とも関係があるのかなと思い検索しますと、やはり有りました。しかし、手話は、必ずしも統一されていませんし、一般化されてもいませんので、共通性、頻度を考慮して集めれば、使えないこともないでしょうが・・・・・・・・。

 学ぶ順番において、文字より、発音、発話が先。と言う話には合点がゆきません。特に、ひらがなを書くことは、後回しでもよろしいが、読むことは、最優先だと考えます。本気で日本語を勉強するつもりなら、どうしても、早い時点に通過しなければならないポイントでも有ります。それがダメなら、断念したほうが宜しいと考えます。やる気のない人をその気にさせることほど難しいことは有りません。

 私の経験では、兎に角、「単語を憶えないと始まらない」と言う考え方なので、文字が読めなければ、辞書を引くことさえ出来ません。また、現地語表記の発音をしませんと、ふりがなの発音では、通用いたしません。更に、上達のためには、どうしても独習、自習時間が欠かせません。読めなければ、それが出来ません。
MISJメソッドにおいても、ローマ字の虫喰いメソッドと称して、ローマ字混じりひらがな文になっていますが、発話、作文のためなら、それはそれでいいでしょうが、それが効果あるとは、私には考え難い。

 動詞の活用と言いますか、語尾の言い回しについての説明で、対になる表現や、或いはそれに近い表現の例を上げての説明では、初心者の私にとって納得はいたしますが、私には直ぐは、その例が出てまいりません。そういう問題がどの程度存在しているか見当もつきません。早い時点で、全体を見渡せるようになり、そういう運用ができるようになりたい。

 それなりの活用をしなければならないということが理解出来ていなくて、間違えるのは当然としても、理解できていても、正しい日本語表現が出来無いという現象も起こるそうです。その場合は、単に日本語の表現に直してあげれば、良いそうです。

 時制について、どこかで、日本語には、未来がなく、過去か、過去で無いかの何れかであると、聞きました。そしてそれを鵜呑みにしていましたが、今日の授業では、未来と過去ですとの事で、その方が会っているようです。則ち、「~ます」は、(これから)~ますということなので、未来だと言う説明でした。




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