ばばちゃんのおっちゃんの日本語の先生への道

日本語の先生になろうと一念発起いたしました。

その9

2015-07-10 14:31:33 | 6.私の感想・考え
私のstudyの方向性(その2)
 日本語習得を阻むものは、「記憶力」と「母語の影響」に集約されるのではないでしょうか。
 記憶力については、個人的な能力も有りますが、一言で言えば、熱意をどう持続させて行くか。いつまでも、フレッシュな気持ちでトライアルし続け、どれだけ多くの時間を投入させ続けることできるか。則ち、学習者を飽きさせずに、記憶を促進させる教授術、また、自習できるレベルに素早く持って行き、ご自分で深度を深めるようにさせる方法、進歩が実感できるシラバスの組み方を、研究しなければならないでしょう。
 例えば、受験勉強で薦められた、「薄い参考書を数冊」と言う考え方。現在の初級の教科書を、更に2分割、3分割して、同じ課題について、深度を変えて繰り返す方法。岩崎さんも、子供の言語生活を参考にし、発音、文字の読み書き、文法、会話、読解、聞き取り、文化的理解等々を、プライオリティーも考慮して、バランス良く身に付ける必要が有るのではないかと述べられています。

 母語の影響については、今まで深く考えたことが有りませんので、全く知らないで来ました。発音についても、根本的な違いを知らないで、トレーニングをやりますと、単に学習者に無理強いしているに過ぎないのではないでしょうか。
 有声音・無声音、有気音・無気音、長音、拍とかを知りますと、母語に依って、長い時間を掛けて付いた癖を、日本語に対応させるのは至難の業でしょう。どこを修正し、どこを後回しにするか。また、その前に、その矯正法を知るための試行錯誤も必要でしょう。
 動詞、形容詞に活用のない言語が有りますが、そういう母語で育った方に、動詞、形容詞に活用を、どう教え、どう身に付けさすのか。同じく、助詞のない言語を母語とされている学習者にどう対応してゆくべきなのか等々。
 要するに、よく間違えたり、違和感のある会話をしたりするのは、どうも、全てここから発生していると考えます。この辺りを詳らかにしないと、無理強いと、空回りの連続でしょう。

 「みんなの日本語」の教え方の手引には、Aコース(入門、サバイバルコース)、Bコース(基本・短期コース)、Cコース(標準コース)との説明が有り、一応考慮してあるようですが、ボランティアの教え手の方が承知されているでしょうか?
 私は、教科書に入る前に、1ステップか、2ステップ踏み、それから、標準コースに入る方法がどうかと考えます。



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