かみつけ岩坊の数寄、隙き、大好き

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 「Hoshino Parsons Project」のブログ

S・ジョブズからは、まだまだ学べる

2011年10月10日 | 議論、分析ばかりしてないで攻めてみろ!

S・ジョブズの功績は、単なるすぐれた経営手腕ということではなく、様々な領域で世界中の人びとにすばらしい影響を与えてくれました。

アップル社の中には、すぐれた技術者、財務管理者、営業力のある人材はたくさんいると思います。でも、ジョブズの代わりになる人はいないだろうと誰もが思っている。

この間のアップルの飛躍は、単に研究開発に他社以上の力を入れていたということではない。

グーグルやマイクロソフト社、あるいはかつてのソニーなどと比べて、アップル社の研究開発費がずば抜けて多かったわけでもない。マイクロソフト社と比較したならば、アップル社のそれは、ひとケタ少ないくらいだったという。

そもそもIT分野に限らず、最先端をゆく企業で、人並み以上の努力を惜しんでいる企業はないといってもよいだろう。そうしたなかでなぜジョブズ率いるアップル社が、突出した業績を伸ばせたのだろうか。

サプライズが企業の力になっていたかつてのソニーなどに比べると、アップル社の場合は、画期的な製品を出すという面では似たような感じもしますが、実態はかなり違うようです。

この世に存在しないものを作り出すためには、どこからでも考えて良いといったソニーに対して、アップル社は、はじめから明確に絞り込んだ開発目標を定めて、それに必要な技術、ソフトをとことん煮詰めることに徹している。しかも右脳をフルに使って。

バブル後の右肩下がりの時代ならではの変化ともいえますが、日本では、パナソニックもこの路線に徹して成功したようにみえます。

でも、パナソニックよりもはるかに、自分の心で感じたことと、ひとりのユーザーの体験を大事にしています。

考えること、努力することは誰もがやっています。

ただそれをどこまで徹底するかだけが、トップの姿勢如何で大きく違ってくる。

スティーブ・ジョブズ 驚異のイノベーション―人生・仕事・世界を変える7つの法則
カーマイン・ガロ
日経BP社

 

ジョブズの言葉ではなくてD・カーネギーの言葉だったような気がします(すみません、正確にはわかりません)が、以下のような言葉を思い出します。

行け!青信号だ。

黄色だ待て、注意しろではない。赤だ、止まれではない。

黄色は注意して進め!赤は青になるのを待って進め!だ。

問題があるからダメなのではない。「問題がわかるのなら必ず乗り越えろ!」だ。

 

知識、能力、技術の問題や差なのではなく、しっかりとした目標、ゴールのイメージのみを鮮明にして、今、自分の目の前の現実に集中することだ。

きっとS・ジョブズの遺してくれたものは、私たちにこれからもたくさんのことを教えてくれることと思います。

                 ブログ「正林堂店長の雑記帖」より転載

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