かみつけ岩坊の数寄、隙き、大好き

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 「Hoshino Parsons Project」のブログ

数をたのまず

2023年10月24日 | 脱・一票まる投げ「民主主義」 自治への道

生まれてこのかた好景気を知らず、
たとえ投票率が劇的に上がったとしても、
自分たちが多数派になることはあり得ない今の若い世代。

そうした時代に生きる彼ら彼女らの思考に、私はここ数年、どれたけ大切なことを教えられたことでしょう。

 

今日の小選挙区制に代表される、51人の考えを49人に押し付ける多数決の考え方が、どれだけ民主主義そのものを劣化どころか破壊をしているか。

われわれ世代の、多数派を目指せばまるで「正義」が実現されるかの安直な思考が、いかに間違っていたか。

そもそもものごとというものは、多いか少ないかではなく、個々の存在価値を認め、それぞれのクオリティを高めることこそが大事なのだと彼らはいつも教えてくれる。

「正しい」を実現することよりも、まわりに良い影響を与えられる「個」になれと。

そしてそこには、理念や方針の正しさ以上に、プロセスの「丁寧さ」が不可欠なのだと。

われわれの同世代(一部の真面目なみなさんには申し訳ないけど)には、この「丁寧さ」というのが決定的に欠落しています。あまりにも、継ぎはぎだらけの足し算思考ばかりです。

この「丁寧さ」があれば、結果的に答えは見えていなくても、より着実に大きなものにたどり着ける。

「丁寧さ」の欠落したところに、「信頼」は生まれない。(ここが私には一番難しい😅)

それでも彼らのおかげで、わたしの働き方、暮らし方も随分変わってきたのを感じます。

世の中の軸足が、なにを「する」かの時代から確実に、どう「ある」かの時代に変わりだしているのを感じます。

 

心から若い彼ら彼女たちに感謝しています。

 

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