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 「Hoshino Parsons Project」のブログ

どうして絶望的な未来しか想像できないのか?

2010年11月06日 | 書店業界(薄利多売は悪くない)
しばしば同業者の皆さんから聞かれる現在と未来に対する絶望感。

「10年後に生き残る書店像」を語っている私としては、
やはり、このことはきちんと書いておかなければなりません。

私は、やっと「われわれのすばらしい時代」がやってくるのだということを、様々な場所で書いたり発言したりしているのですが、そうした考え方を今の時代、多くの人に受け入れてもらうことはなかなか難しいものです。

今の世の中の現状を見れば、それは無理もないことです。

しかし私はホラではなく、ほんとうに「すばらしい時代」がはじまろうとしていると感じているので、そう思っている私の方がそう思う根拠を何度でも説明しなければならない立場にあると考えています。

そこで、改めて今の時代の基調というものを再確認して、今の時代に求められている経営スタイルの変更がどのようなものなのか、書いてみたいと思います。




また古い文章ですみませんが、私のブログのアクセス解析を見ていて思い出したものですが、その記事に下記のような引用がありました。

「お金のかからない時代へ」 (「かみつけ岩坊の雑記帖」2008年5月31日より)
   http://blog.goo.ne.jp/hosinoue/e/80d3c8c146f3c285b98914bda6298ca0

高井信夫氏の『朝10時までに仕事は片づける』かんき出版のなかにに出ていたマクロレベルの数字を見てみると、

 1979年の企業の利益は7兆5010億円、欠損は6930億円、差額はプラス6兆8080億円でした。
全体で見ると企業はすごく儲かっていたのです。

 その後もこの差額はどんどん膨らんで、
75年には7兆5530億円、

80年は19兆2200億円

85年は25兆5200億円

90年には43兆6340億円と

文字通り右肩上がりの成長を続けたのです。
こうして企業の利益が膨らむなかで、働く人の賃金もうなぎのぼりに上がっていき、みんな豊かになっていった。

ところが90年代以降はどうなったかというと、90年代初めのバブル崩壊を境に、企業利益は減り始めます。
それを数字で見ると、

91年39兆3560億円、

95年には15兆2480億円に、

99年は8兆8860億円と下がり続け、

2001年はついに5兆2760億円まで落ち込んでしまいました。

父親の月給がどんどん下がっているのに、家庭では贅沢を少しもやめようとしない。

(引用終わり)



誰もが、自分の業界はヒドイ!と感じているでしょうが、トレンドはそんな個別特殊なレベルではないのです。
私のいる本の業界も、デジタル化の波に追われて厳しいなどと言っていますが、紙の本離れなどと言う前に、あらゆる業種に影響を及ぼす市場の購買力そのものが劇的に減少し続けていることが、上記の数字からよくわかると思います。

この数字を見ると、私たちの業界が紙の本離れを理由に売上げが落ちているなどといった意見は、まったく正しい実態を見ていないのではないかとも思えてきます。

いや、むしろレコード・CD業界と比べるまでもなく、私たちの業界はまだ恵まれているとすら言えるのではないでしょうか?



(こうした変化は、多かれ少なかれ先進国共通の傾向でもあります。)

(参照リンク)
   ようやく見えてきた次の社会 
     ドラッカー「ネクスト・ソサイエティ」より
       http://kamituke.web.fc2.com/page140.html

1990年ころを境にして右肩下がりの時代に入り、それは景気循環の波や一時的なデフレ傾向といったレベルではなく、これまで経験したことのなかった長期トレンドとしてこの流れが続いているのです。


だからこそ、
90年までに通用していたビジネスモデルは変えなければいけないのです。


わかりきったことかもしれませんが、
売上げが伸びない店の大半は、立地の問題、業界の問題、デジタル化の問題である以前に、

「20年前の売り方を今もずっと変えていない」
ことによるのです。


次にもう少し、詳しく説明してみます。

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