英宰相ウィンストン・チャーチルからのメッセージ   

チャーチルの政治哲学や人生観を土台にし、幅広い分野の話を取り上げる。そして自説を述べる。

ラーメン好きのロンドンっ子が急増中

2012年12月31日 12時52分10秒 | 旅行
 日本人がごく普通に食べているラーメンがロンドンっ子の心を捉えている。長年ロンドンに住んでいる日本の友人から最近受け取ったメールに書かれていた。それでインターネットで調べ、そこかしこに書かれていることがわかった。またロンドンのラーメンについて書かれた英語の特集記事も見つけた。ラーメン通の読者の皆さんから「遅れている」と言われそうだが、驚いた。
 ロンドンのラーメン店の名前は「ITTENBARI(一点張)」。 ロンドン中心街のリージェント・ストリートの近くにある。地下鉄駅ピカデリーから歩いて数分だという。
 関西を中心に展開している「龍旗信」のチェーン店で、店の名物は「塩ラーメン」。関西に行く機会があれば、ぜひ日本の総本店に行ってみたい。総本店は大阪・津久野だ。難波にもある。大阪に土地勘のないよそ者の筆者が津久野、難波と字面だけ書いて申し訳ない。
 ロンドン店「ITTENBARI」はことし3月2日にオープンした。欧州ではパリにはうまいラーメン店があるそうだが、ロンドンには今までなかったという。
 3月2日に「ITTENBARI」がロンドンにオープンして以来、さらに2店がそれぞれ6月と今月11月にロンドン市内にオープンした。「TONKOTSU」と「BONE DADDIES」。「ITTENBARI」の系列店ではない。
 開店前、ロンドンのラーメン店「ITTENBARI」のターゲットは主に在留日本人と中国華僑だったそうだ。しかしふたを開けてみると、意外や意外、地元ロンドンっ子の人気がうなぎ上り。
 「ITTENBARI」店に来た英国人がメニューを見ながら寿司などの日本食を注文していたそうだ。メニューの後ろに「ラーメン」と記されていた。英国人の客は「これ何」と質問。試食したところ気に入ったという。そんな客が増え続けている。
 英国人は日本食を健康によいと考えている。そして寿司や天ぷら、刺身、しゃぶしゃぶ、スキヤキの次はラーメン。「今や英国人客の目はラーメンに注がれている。ラーメン党が急増中」
 ラーメンはロンドンになかなか根付かなかったそうだが、今回は根付くかもしれないと、日本食を英国に輸入している業者が期待しているという。
 「ITTENBARI」の成功で、ロンドンの回転すし屋「YO  SUSHI」もラーメンをメニューに入れたという。ちなみにラーメンの値段が8ポンド90ペンス(約1150円)
 「ITTENBARI」の店長の話を特集記事から引用すれば、「ラーメンは英国でヒットするのは確実」という。現在はロンドンに限られているが、将来は英国各地に広がっていくとのこと。
 日本人はラーメンを食べるとき、麺やスープをすするが、英国人にはそんな習慣がない。現在の事情を友人に聴いたが、今でも英国人の間でこの習慣に対する評判は悪いという。この点で今も昔も変わらない。
 約35年前、英国に住んでいた頃、日本食材を売っている店はあったが、数件に限られていた。時々、ロンドン西部のリッチモンドから北部のスイスコッテジまで地下鉄で1時間かけて日本食材の買い出しに行った。また大学寮の米国人ルームメートをロンドンの日本レストランに招待し、刺身を注文、「食べろ」と言ったら拒否された。ただ、天ぷらはうまそうに食べていた。現在と隔世の感がある。寿司や刺身が好きな欧米人は当時と比べものにならないくらい多い。
 中国人やアジアの連中も刺身が好物らしい。割を食ったのは日本人であることは間違いない。欧米人やアジアの人々が「なまの魚」を好きにたったために、魚の消費量が増大し、マグロなどは乱獲で数が減っている。日本人が黙って食していればよかったのにと思う(偏狭な心ですみません)。ただ、日本が依然としてマグロの消費量の3分の1を占め、世界最大の消費国なので文句は言えない。

(2012年11月25日 10時20分00秒)

この記事についてブログを書く
« インドの幼児の42%は栄養... | トップ | ストーカー犯罪は日英で深刻 »

旅行」カテゴリの最新記事