英宰相ウィンストン・チャーチルからのメッセージ   

チャーチルの政治哲学や人生観を土台にし、幅広い分野の話を取り上げる。そして自説を述べる。

師走に大掃除をしてはいけません ほこりをまき散らすだけ、適した時期は3~4月

2022年12月19日 11時23分10秒 | 生活
  師走の真っただ中ですが、読者の皆さんの多くの方はこれから年末にかけて大掃除をすると思います。もし私が「年末に大掃除はしてはいけない」と言ったら、「何を言ってんだ」と私に反発するのではないでしょうか。私もそう思います。ただ「年末に大掃除してはいけない。本当に大掃除すべき時期がある」というインターネットサイトを見ました。ちょうど1年ぐらい前に医療環境管理士の松本忠男さんがある雑誌に書いています。
彼は河出書房新社から同じ時期に「病気がイヤならその掃除をやめなさい。 ; 図解でわかる病院清掃のプロが教える最新メソッド」を出版しました。
  師走は寒い時期です。本格的な冬の始まりです。外気の冷たい冬は、窓ガラスが冷たくなっています。すると、室内では次のような現象が起こるそうです。
  室内は暖房されています。天井付近にある温かい空気は、窓ガラス付近で急激に冷やされます。冷やされた空気は窓に沿って下降し、床に突き当たるとはうようにして室内に広がります。その後、冷えた空気は室内で温められて上昇し、再び窓ガラス付近で急激に冷やされて、下降します。これを「コールド・ドラフト現象」と呼びます。
  夏にはこれと反対の空気の流れが起こります。窓ガラスが熱く、部屋の空気はエアコンで冷たくなります。このため、窓ガラスに接した空気は温まり、下から上への「上昇気流」が起こります。それが部屋の中央に流れて冷やされて下り、窓際でまた上昇するという循環になります。
  このように冬も夏も、窓側と部屋の中央との間に温度差が生まれます。窓際から風の対流が起こるのです。窓際や壁沿いには、カビやダニ、ゴミ(ほこり)などの見えない敵が多く生息するからです。それが対流で巻き散らかされます。
冬と夏は、「コールド・ドラフト現象」が起こりやすいのです。ほこりやカビが巻き散らかされ、極端に空気の汚れが激しい時期といえます。
  日本では「大掃除は年末」というのが常識です。しかし医療環境士の松本さんは「本当に大掃除をすべきなのは汚染の激しい冬と夏が終わった直後だ」と話されています。
  沖縄のような温暖地域と北海道のような寒い地域によっても違いがあると思いますが、桜の咲く3月末~4月初頭、秋風の吹く10月ごろに大掃除をおこなうのがベストだそうです。
 「現代の住環境を考えれば、これが新しい常識になるでしょう」と松本さんはおっしゃっています。「現代の住環境」とは何か。気密性の高い住宅やマンションが多いと言うことです。
  師走は、来たるべき年に新たな気持ちになるためにも大掃除は必要なのかもしれません。たた師走以外に、春か秋に一度、大掃除をする必要があるのかもしれません。読者の皆さんの参考になればと思います。