英宰相ウィンストン・チャーチルからのメッセージ   

チャーチルの政治哲学や人生観を土台にし、幅広い分野の話を取り上げる。そして自説を述べる。

シンガポールのチャンギ国際空港は一夜を心地よく過ごせるのに最高

2013年10月20日 12時03分59秒 | 旅行
  飛行場で睡眠をとり一夜を明かすならシンガポールのチャンギ空港が世界でベスト。北イタリアのベルガモ・オーリオ・アル・セーリオ空港は最悪ー旅行者の投票から割り出した調査がインターネットサイト「The Guide to sleeping in airports」に掲載されていた。2013年の調査で、どうも個人が運営しているようだ。
  「睡眠」だけでなく空港の設備やもてなしなど全体から判断して最悪なのはフィリッピン・マニラのニノイ・アキノ国際空港第1ターミナルだとか。全体的な観点から判断した「最良の空港」は掲載されていないから、「ベスト・スリーピング空港」=「全体としても最良」ということなのだろう。
  「ベスト」か「最悪」かは一夜を空港で過ごした旅行者の投票による。この基準をめぐって①快適②便利③清潔④乗客へのサービスーから決められるという。「快適」はアーム付きの椅子やソファーが備えられていることや、静かでリラックスできる環境であることだとか。「便利」であるとは ワイファイ通信が可能。24時間にわたって食料調達が可能(要するにコンビニなどが開店しているということか)、シャワーが使えること、有料のラウンジがあることなどだという。「清潔」とは空港内ののフロアーやファーストフード・レストランにゴミが落ちていないなどきれいなこと。「乗客へのサービス」とは、フレンドリーで、いつも笑みを絶やさない人々が空港内で働いていることだという。また落し物やトラブルに巻き込まれたときに親切に対応することも条件に入れている。
  「一夜を明かすのによい空港」の第2位はソウルの仁川(インチョン)国際空港、第3位アムステルダム国際空港、第4位が香港国際空港と続いている。残念ながら日本の空港は10位以内に入っていない。ただ、アジアの空港では成田空港が7番目に「よい」空港だという。
  「一夜の寝床として最悪の空港」の第2位はニュージーランドのクライストチャーチ国際空港、第3位はアイスランドのケプラビーク国際空港、第4位はベルリンのティーゲル国際空港だ。睡眠をとるだけでなく、空港全体の質として最悪な飛行場「ニノイ・アキノ国際空港」に続いて北イタリアのベルガモ・オーリオ・アル・セーリオ、インドのカルカッタ、パキスタンのイスラマバードと続いている。幸運にも日本の空港は「悪い空港」にはランクされていない。
  シンガポールのチャンギ飛行場を「ベスト」に投票した人々の平均的なイメージは、静かな「うたた寝ゾーン」で休める。空港当局がこのゾーンでは静かにしろ、と言うそうだ。ベッドカバーまで提供してくれるという。ちなみにチャンギ国際空港は17年間、「世界で最高の空港」の地位を明け渡していない。ワイファイを自由に使えるばかりでなく、映画館、音楽やテレビラウンジ、スイミングプール、24時間マッサージやスパ施設もある。
  寝るのには最悪のベルガモについての旅行者のコメントによると、清掃のため午前3時ごろ警備員にたたき起こされ、ターミナルの別の場所に移される。清掃後はフロアーで寝ることを禁止されるそうだ。空港内は騒がしくて寒い。翌朝に空港から出発する飛行機に乗ろうとして一夜を空港で過ごそうとする旅行客にはあまりにも狭いスペース。要するにこの空港で「寝る計画を立てるな」と空港当局者は暗黙に警告しているに同じだ。
  寝るのにも適さず、空港全体の設備やホスピタリティーから見ても、最悪とされたニノイ・アキノ空港について、地元の「フィリピンスター」紙がアキノ空港が世界ばかりかアジアで最悪の空港だと報道していた。自分の国の欠点も自国民に紹介している。このことはフィリピンが民主国家だということだろう。
 この文章だけを読めば最高の空港はまるでホテルであるかのようだ。ただ、百聞は一見にしかずであり、シンガポールに行く機会があれば確かめてみるべきだろう。
  このサイトの運営者は「パーフェクトな空港など世界中にあるはずがない。しかしベストな空港で旅行者が疲れた体を休める時にほかの空港よりも色々なことができると気づくだろう」と述べている。

 写真:チャンギ国際空港内のプール