久しぶりに東久留米の「おまかせ料理田中」へ行ってきました。
ドアを開けると新年の花が迎えてくれます。
テーブルの横にも紅白の梅が早春を告げてくれています。
「素敵ですね~ご主人が活けられるのですよね」と言うと、「いいえ私は活けません。投げ入れているだけです」というお応え。
花好きなご主人独特の言い回しです。笑
最初に出てきた菜の花の和え物と黒豆。
久しぶりの田中さんの料理を早く食べたくて、写真を撮るのを忘れ、夫に「撮った?」と言われ慌てて撮ったのがこれ。
もう半分以上食べていたので、ごまかしました。笑
黒豆はその艶、柔らかさ、絶品でした!
熱々のクリーミーな豆腐の上にさくら味噌が乗っています。
私の好物の生麩とゆば。この店の定番メニューです。
優しい味がすっーと喉をすり抜けます。
万願寺唐辛子、ズッキーニ、レンコン、ふきのとう、海老のすり身などの揚げたて天ぷら。
薄味がついているので、天つゆなしでこのまま頂きます。
フキノトウの上にはふき味噌が乗っていて、ほろ苦い春の味の先取りでした。
これは「からし雑煮」といって出されました。
白みそに焼いた餅だけが入ったシンプルなもので、ほんのりからしの味がしました。
焼きもちの風味と出汁と白みそのハーモニーが抜群で、もちをチーンしている身を反省!
お造りは鯛のこぶ締めとぶり。
鯛は左のたれで頂きます。
温かい料理と冷たい料理が程よいタイミングで出されます。
鱈の白子と紅白なます。
美味でした!
鯛めしと煮物、海老芋が得も言われぬ味。
とろみのある煮汁を飲み干したくなる出汁の美味しさでした。
デザートはいちごがびっしり入ったゼリー。
いちごがそれはそれは甘くて甘くて・・・まんぞく!
口福で贅沢なランチでした。
ご主人が一つ一つの素材に手をかけた料理、出汁の味は健在で、やはり和食の達人です。
隣の席の初めての訪問らしいシニア4人組女性たちも「美味し~い、また予約する」と言っているのを耳にしました。
開店して40年余り、ご主人は「もう身体はガタガタですよ」とおっしゃっていましたが、
どうかお身体大切に、田中さんの味でこれからもずっと、私たちに食べる幸せを与えてほしいものです。
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