小説家・吉村昭(1927~2006)を覚えているだろうか?
1953年、学習院大学の文芸部で出会った津村節子(芥川賞作家)と結婚。
1966年、「星への旅」で太宰治賞受賞
同年、緻密な取材を重ねて記録文学に新境地を開いた『戦艦武蔵』がベストセラーとなる。
1969年、吉村昭は妻・津村節子と共に三鷹市井の頭に引っ越し、約10年後、離れの書斎を建てて、『数々の作品を執筆した。
1973年、『殉国』『関東大震災』『零式戦闘機』などの戦史小説、ドキュメント作品が菊池寛賞を受賞。
「三鷹市 吉村昭書斎」は、井の頭線の井の頭駅から線路の南側に沿って三鷹台駅方面へ約3分にある。(Googleマップ)
開館時間:午前10時から午後5時30分まで、入館料: 交流棟無料、書斎棟100円、休館日 :月曜日
電話 0422-26-7500、三鷹市井の頭三丁目3番17号
建物の壁は表面を焼いた木材で覆われている。
身障者は駐車できる。
「三鷹市スポーツと文化財団」の施設案内のYouTube画像が詳しく、わかりやすい。
交流棟では、吉村と津村の著作が並び、手に取ることができる。映像展示も行っている。
この先は有料、といっても100円。
書斎は、執筆中の吉村の姿が目に浮かぶように作られている。机の上には調べている本が広げてあり、原稿も見える。机の右の棚は、ゲラなどの処理中の書類入れ。
膨大な本が並ぶ書庫。ドキュメンタリーは調べ物が大変そう。
天井まで隙間なく本が並ぶ書棚。小説を書きあげると、本をどんどん売って市場に戻していたという。
吉村は、執筆中に茶室で一息ついたという。茶室は、吉村の筆による短冊や書を飾り、往時のままに再現されている。(写真はお借りしました)
時間のある方は、吉村昭没後15年の令和3年度企画展「私の好きな‥‥」での「書斎再現展示室360°バーチャルツアー」で遊んでみるのがお勧め。