hiyamizu's blog

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伊坂幸太郎『ホワイトラビット』を読む

2019年03月07日 | 読書2

 

伊坂幸太郎著『ホワイトラビット』(2017年9月20日新潮社発行)を読んだ。

 

新潮社によるHPにはこうある。  

楽しさを追求したら、こういう小説になりました。最新書き下ろし長編は、予測不能の籠城ミステリーです!  仙台の住宅街で発生した人質立てこもり事件。SITが出動するも、逃亡不可能な状況下、予想外の要求が炸裂する。息子への、妻への、娘への、オリオン座への(?)愛が交錯し、事態は思わぬ方向に転がっていく――。「白兎事件」の全貌を知ることができるのはあなただけ!  伊坂作品初心者から上級者まで没頭度MAX! あの泥棒も登場します。

 

誘拐ビジネス組織の一員兎田孝則は、先ほど誘拐した女性をワンボックスカーの後部座席乗せていた。その女性をある場所まで運び、次の担当者に引き渡して任務完了の予定だった。

しかし、誘拐ビジネス組織の通称オリオオリオというコンサルタントが組織の金を盗み出していて、近いうちに取引相手にその金を送金しないと大変なことになる。組織は新婚の妻・綿子を人質に取り、兎田にオリオオリオを見つけるよう命じた。これからハチャメチャの展開が始まる。

 

白兎事件:仙台市で起きた一戸建て籠城事件。

 

兎田孝則:誘拐ビジネス組織の仕入れ担当。相棒(部下)は猪田勝。新婚の妻・綿子は誘拐されている。

折尾豊:通称、オリオオリオ。組織のコンサルタント。

黒澤:空き巣を生業とする中村(親分)、今村と、既に死亡している詐欺師の自宅に泥棒に入り、金庫の中味を盗む。この時、今村が間違えて、紙(但し書)を隣家に落としてきたため、取りに佐藤家に侵入して……。

稲葉:誘拐ビジネスの創業者。

 

佐藤勇介:拳銃を持った男が侵入した一軒家の20代の長男。勇介と母は1階、父は2階?

 

夏之目課長:白兎事件現場で指揮をとる宮城県警察本部特殊捜査班SITの課長。立てこもり犯との交渉役。交通事故で妻と娘・愛華を亡くし、内面が空白になった。春日部課長代理と大島は部下。

 

本書は書き下ろし。

 

 

私の評価としては、★★★☆☆(三つ星:お好みで)(最大は五つ星)

 

筋がこんがらかってしまい、楽しめない。Aが実はBだったとか、時間をさかのぼり後から語られる話が出てきたり、混乱する。

間抜けな人ばかり登場するので、真剣に読まず楽しく流し読みしていると、話がつかめなくなる。おふざけ会話も伊坂さんのいつもの冴えもが感じられない。

 

 

伊坂幸太郎の履歴&既読本リスト

 

 

誘拐ビジネスのリスク軽減方法

身代金の額を相手の出せる範囲に収めるなどあるが、金銭を受け取らなければよいのだ。人質を返すかわりに、結果的に利益がでるように相手に何かしてもらうのが良い。例えば、大量の株を買わせる。法案を通させる。法律に違反させる、または遵守させる。手術さけない、またはさせる。事故を起こさせる。物を盗ませる。芸術家を後押しさける、または失墜させる。

 

 

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