「私を、母にして下さいませ」
どうか、お世継ぎが無事生まれますよう…。
どうか、殿が無事お帰りに成りますよう…。
私の願い、天魔様、叶えて下さいますか?
天魔様を仰ぎ見るように、殿を見つめた。
「ねぇ?殿…」
信長「そなたには、適わぬ」
帰蝶「くす…、私の勝ちにございます。あはは」カラカラと笑ったら、
信長「その声…まさに、」
帰蝶「ん?」
信長「妙音…」
帰蝶「みょうおん?」
信長「いや、」一つ左に首を振って、
さっ…、私の腹から手を除けた。
「留守を、頼む」
後三月もすれば、
私も母。そして、
“今川討伐”
殿、御出陣。
帰蝶「かしこまりましてございます」
殿に一礼、下がろうと、
ガラ、と襖を開けたら、
信長「そなたこそ、第六天よ。濃」
帰蝶「え?」
襖の向こうで、
池田「…と、その、(・・;)」
帰蝶「そこで、何をしておる(- -)?」
可成様まで一緒になって、
森「…」
帰蝶「盗み聞きにございますか?」
どうか、お世継ぎが無事生まれますよう…。
どうか、殿が無事お帰りに成りますよう…。
私の願い、天魔様、叶えて下さいますか?
天魔様を仰ぎ見るように、殿を見つめた。
「ねぇ?殿…」
信長「そなたには、適わぬ」
帰蝶「くす…、私の勝ちにございます。あはは」カラカラと笑ったら、
信長「その声…まさに、」
帰蝶「ん?」
信長「妙音…」
帰蝶「みょうおん?」
信長「いや、」一つ左に首を振って、
さっ…、私の腹から手を除けた。
「留守を、頼む」
後三月もすれば、
私も母。そして、
“今川討伐”
殿、御出陣。
帰蝶「かしこまりましてございます」
殿に一礼、下がろうと、
ガラ、と襖を開けたら、
信長「そなたこそ、第六天よ。濃」
帰蝶「え?」
襖の向こうで、
池田「…と、その、(・・;)」
帰蝶「そこで、何をしておる(- -)?」
可成様まで一緒になって、
森「…」
帰蝶「盗み聞きにございますか?」