ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

散華の如く~貴方様は、遠過ぎる~

2014-02-22 | 散華の如く~天下出世の蝶~
父は父、子は子。
父が子に、
父は、こうであったと、
己の心はこうであると、
そうと思ってみても、
父の思いは、空回り。
伝わらぬ父の思い、その歯痒さから、
手を上げる事も、しばしばであった。
その度に、
帰蝶「今の殿…まるで義父(信長の父 信秀)様にございます」
手を焼いていた義父様に、
諌死した教育係平手様を、
懐かしく、悲しく思った。
信長「一緒にするな」
帰蝶「息子(信忠)も、そう思っているのでは…?」
信長「思うなら、なぜ、刃向わぬ?」
帰蝶「刃向えば、力で抑えましょう。殿は父にして、父に非ず…大きくなり過ぎました」
信長「…」
帰蝶「家臣衆にとっても、貴方様は、大き過ぎる…」
殿に異を反する者、
意見する者は追放、
殿を諌める家臣が、居なくなった。
廻りは、殿を慕う家臣衆ばかりで、
織田体制、この封建社会は、
「父から遠く、臣から遥か遠くに、貴方様は、行き過ぎました」
向こうには、安土の頂、
琵琶を眺める天の御殿。
信長「もう遅い」
帰蝶「安土城を築城の折、退きなされ」
信長「隠居しろと?」


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