娘に…と、戴いたおもちゃなのですが、
「うわぁお、この音色…」
ころん、
と転がすと、
“ぽろりん、ぽころん”
音が鳴ります。
「懐かしいぃ。私、持っていたよね?こういう音の出るおもちゃ」
ころんころん、
アヒルの水兵を倒して、
音を鳴らして確かめる。
実母「よく覚えてるわね。あんたの持ってたヤツ、ダルマよダルマ」
思い出した。
ダルマさんが転んだ。
で、転ばせる。
でも、
“ぽろりん、ぽころん”
音を鳴らし、
ふッと、
立ち上がる。
倒されても、倒されても、
奮起して立ち上がる子で、
おきあがりポロンちゃん。
娘の心にヒットするかは、
ちょっと分かりませんが、
母たる私には大ヒットの、
アヒルの水兵さんでした。
“ぽろりん、ぽころん”
私が生まれてから一歳か、二歳まで鳴らしていたでしょうか?
ぽろんちゃん。
今どこで音を鳴らしているか転んでいるかは分かりませんが、
私の記憶には残っていた。
「あぁ、あの真っ赤な…覚えている」
ポロンちゃんを好きで鳴らしたか?
ただ倒すだけのおもちゃだったか?
そのおもちゃが好きか?嫌いか?
と、そういう感情的な記憶は、
全くありませんが、ただただ、
「懐かしい…」
お腹の子を前で、
“ぽろりん、ぽころん”
鳴らすと、
娘が音に反応する。
いや、もしかしたら、
私の感情に揺られて、
動くだけなのかもしれない。
生まれたら、鳴らしてくれるだろうか?
もうすぐ、水の中の真っ暗な世界から、
光溢れる世界に産まれ出る日が来るね。
母として願う事は一つ。
宿された命をただ長く、
ただただ何度も咲く花のように、
生き抜いて、生き切って欲しい。
有限なる生命に、
宿された無限力。
いずれは、この地に御返しをしなければならない体、
美しい魂の花を咲かせる子に育って欲しい。
人を思いやり、そして、慈しみ、
与えられた命を大切に出来る子に育って欲しい。
こうあって欲しい、
あぁなって欲しい、
母の願いは尽きぬ。
天に召された佐世保の母も、
そう願っていたのではないかと、
切なくなる。
命とは…、
やはり、
尊く、
愛おしい。
ただね、タルト。
これさ、新しい命のために、と集めた私の妊娠乗り切りグッツなんだけど…。
ヨガマットに、ヨガポールに、美尻クッションに授乳クッション。
新しい命のためのグッツが、
じいちゃんのゴロゴログッツに変わってる…。
「うわぁお、この音色…」
ころん、
と転がすと、
“ぽろりん、ぽころん”
音が鳴ります。
「懐かしいぃ。私、持っていたよね?こういう音の出るおもちゃ」
ころんころん、
アヒルの水兵を倒して、
音を鳴らして確かめる。
実母「よく覚えてるわね。あんたの持ってたヤツ、ダルマよダルマ」
思い出した。
ダルマさんが転んだ。
で、転ばせる。
でも、
“ぽろりん、ぽころん”
音を鳴らし、
ふッと、
立ち上がる。
倒されても、倒されても、
奮起して立ち上がる子で、
おきあがりポロンちゃん。
娘の心にヒットするかは、
ちょっと分かりませんが、
母たる私には大ヒットの、
アヒルの水兵さんでした。
“ぽろりん、ぽころん”
私が生まれてから一歳か、二歳まで鳴らしていたでしょうか?
ぽろんちゃん。
今どこで音を鳴らしているか転んでいるかは分かりませんが、
私の記憶には残っていた。
「あぁ、あの真っ赤な…覚えている」
ポロンちゃんを好きで鳴らしたか?
ただ倒すだけのおもちゃだったか?
そのおもちゃが好きか?嫌いか?
と、そういう感情的な記憶は、
全くありませんが、ただただ、
「懐かしい…」
お腹の子を前で、
“ぽろりん、ぽころん”
鳴らすと、
娘が音に反応する。
いや、もしかしたら、
私の感情に揺られて、
動くだけなのかもしれない。
生まれたら、鳴らしてくれるだろうか?
もうすぐ、水の中の真っ暗な世界から、
光溢れる世界に産まれ出る日が来るね。
母として願う事は一つ。
宿された命をただ長く、
ただただ何度も咲く花のように、
生き抜いて、生き切って欲しい。
有限なる生命に、
宿された無限力。
いずれは、この地に御返しをしなければならない体、
美しい魂の花を咲かせる子に育って欲しい。
人を思いやり、そして、慈しみ、
与えられた命を大切に出来る子に育って欲しい。
こうあって欲しい、
あぁなって欲しい、
母の願いは尽きぬ。
天に召された佐世保の母も、
そう願っていたのではないかと、
切なくなる。
命とは…、
やはり、
尊く、
愛おしい。
ただね、タルト。
これさ、新しい命のために、と集めた私の妊娠乗り切りグッツなんだけど…。
ヨガマットに、ヨガポールに、美尻クッションに授乳クッション。
新しい命のためのグッツが、
じいちゃんのゴロゴログッツに変わってる…。