ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

散華の如く~鬼の天下取り~

2014-08-11 | 産前修行
塩川「大殿様…蘭丸が可愛くて可愛くて…」
最初は子供と、
と侮っていた。
しかし、
鉄砲を持たせれば、呑み込みが早く、
長槍の腕は、あの兄をもしのぐ勢い、
軍師としての手腕も目も肥えて来た。
帰蝶「可愛いだけならいいが腕も勘も良い」
少し殿から離れてくれないと、
私も、内々の話がしにくい…。
「過ぎるは、時に脅威である」
塩川「大殿様以上に大物にございます」
帰蝶「赤白鬼以上とはどんな化け物か」
殿の開花は十の時。
沢彦様との出会い、
そして、平出様が、
殿を目覚めさせた。
出会いとは、偶然にして必然。
神のイタズラにしては過ぎる。
塩川「森の…お父上様も恐ろしい方でした」
帰蝶「あぁ、実に恐ろしき化け物であった」
殿と互角か、それ以上の化け物。
殿に長槍を教えた、人物である。
「可成様が亡くなって早12年…蘭が五つの時であった」
狙い打ちだった。
そして、
鬼の親は、討死。
哀しいかな、それが宿命。
鬼の物語は、それで終い。
鬼の天下取りなど、ない話である。


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