ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

双子の悲劇 ローマ起源史1

2013-09-10 | Italy-聖地巡礼の旅-
ローマの歴史を語るに外せない、
トスカーナ州シェーナの町です。

この町の感想は、
まるで…
ドラゴンクエストの世界観そのもの。
この門を潜れば、あなたも伝説の中。
さぁ、ローマの起源を辿ってみよう。

『双子の悲劇』
ここはかつて、アルバと呼ばれていた。
古代ギリシア人との戦いで滅んだトロイアの末裔とラテン人の女王ラウィーニアとの間に生まれたシルヴィウス王の末裔によって代々統治されていた。シルヴィウス王から11代目、
事件は起こった。
「王が、双子を授かる」
王位は長子に引き継がれ、次男は王妃の、トロイア家の財宝を受け継いだ。
父王が亡くなり、納得行かないのが次男である。
次男「同じ時に生まれ、兄が王で、自分は…」
次男はトロイアの財宝を駆使し、金にモノを言わせ、
貴族を買収、軍を味方に付けた。
そして、弟の陰謀により兄は追放。
王位は、弟のアムリアスに移った。
アムリアス「さて、困った…」
兄には美しい娘がいた。
その名は、シルヴィア。
「殺すに忍びない…」
アムリアスは彼女に神殿に入り、
巫女となるよう命じた。
神に、その身を捧げる巫女、聖職者であれば、
婚姻、ましてや、子を宿す事など許されない。
「これで兄の血は、根絶した」

しかし、
アムリアスの目論見は神によって崩される。
軟禁されたシルヴィアを一目見て、
軍神マルス「その身を、我に捧げよ」
シルヴィアの前に神が訪れ、
神と契りを交わす。
その時、巫女はマルスの子、双子を宿す。
それが、兄ロームルスと弟レムスである。
王アムリアスはシルヴィアが双子を産んだと聞くと、
「双子を殺せ」と命じた。
しかし、
シルヴィア「神より授けられた子を手に掛けるなど畏れ多い」
王の命令とはいえ、神の子に手を下すなど、
出来るはずもなく…、
「双子に、神の御加護を…」
籠に入れ、密かに川へと流した。

流れ着いた先で、双子は雌の狼に拾われた。
腹を空かせて泣きじゃくる人間に子どもに、
雌の狼は乳を吸わせ、エサを育てたという。

(雌狼の乳を吸う、双子の鐘)
双子はすくすくと成長し、
羊飼いとなっていた。
「兄弟仲良く手を取り合って…」
と、そんな平穏な暮らしは長く続かなかった。
ある日、弟レムスがアムリアス王の手の者に捕らえられ、
宮殿に連れ去られるという事件が起こった。
そこで初めて、自分たちの出生の事実を知らされる。
シルヴィア「あなたたち双子は、私の子よ」
自分たちがアムリアス王の甥であるという事実、
そして、もう一つの事実は、
アムリアス王もまた双子であり、
兄から王位を奪った弟である、という事。
この事実を知った兄ロームルスは弟を助ける為、
剣を取り、羊飼いを率い、王宮へと攻め入った。

激しい戦いの末、
双子は祖父の仇を討つことに成功した。
アムリアス亡き後、アルバ国の王位を継ぐように双子に勧めたが、それでは二の舞を踏むと、その申し入れを断り、母シルヴィアに別れを告げ、兄弟は羊飼いに戻った。
兄「これから、俺たち…」
新しい国を作ろうと、立ち上る。
兄弟はどんな国が相応しいか話し合った。

しかし…、


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