ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

神の裁き

2013-09-26 | Italy-聖地巡礼の旅-
ユダの裏切りにより、
処刑されたイエスは、
その三日後、復活した。まるで、
日本神話『天岩戸』の天照大神を彷彿させるような復活劇である。それからイエスは、使徒に神の言葉を広く伝えるように言った。それが『福音書』である。
使徒に伝道を言い渡し、
イエスは天に召された。

天から人間を見つめる神は、
すくと、立ち上がり、
す…、右手を挙げた。

人間は愚か、神の慈悲にも気付けない。
神は嘆き、悲しみ、そして、
最後の審判を下した。

これが、ミケランジェロの『最後の審判』である。

新約聖書に記されている、
この世の終わり、「終末論」の図。

魂は篩(ふる)いに掛けられ、
救われ昇天する者、
地に落とされる者に、分けられる。

まるで…、
立山曼荼羅地獄絵図。

「神よ、待ってくれ」
十二聖人ペトロが幸福のカギを手に、叫ぶ。
「私にはまだやり残した事がある」
殉教した聖人バルトロマイが我が身の皮を剥いで、叫ぶ。

(バルトロマイは、ミケランジェロの自画像で、当時、裸体ばかり描いていやらしいと非難され、困惑したミケランジェロの
心情を表したとも言われています)

今ここに、神がいるなら、
私も、訴えるであろう。

「人間、まだまだ捨てたものではない」
その裁きの手を、お怒りを鎮めて下さいませ、と。


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