ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

それでも、私は…

2013-09-08 | Italy-聖地巡礼の旅-
シニョリーア広場

シニョリーアとは、統治という意味だそうです。
共和国時代、政治の中心として栄えていた地で、
ここを基点に南側には、
ルネサンスの宝庫『ウフィッツィ美術館』があります。
さて、
芸術の街フィレンツェで、
名画鑑賞と行きますか…、
といっても、写真は厳禁なので、
私の解説だけでお楽しみ下さい。
ボッティチェリの『ヴィーナスの誕生』はご存知でしょうか?
ぴゅーぴゅー風の神ゼフィロスが帆立貝に風を送っています。
ゆらゆら波に乗って帆立貝は地上に吹き寄せられ、岸辺に到着。
「ここは、どこ?」
ぱっか、と開いた帆立貝、
その中にあれまびっくり。
愛と美の女神ヴィーナスが入っていたとさ。
すくっと、帆立貝の上に立ち、
右手で胸を隠し、左手で長い髪を持ち、
髪で陰部を隠し、頬を赤らめ恥じらう。
「恥じらいのヴィーナス」ともいわれ、
一糸まとわりない姿は、偽りなき愛を、
その裸体は、女性の美の基準であった。
裸の彼女を迎え入れる季節の女神の手には、ガウン。
ガウンを着せて、豊穣の、地母神にするのだという。
解説書を読んで…、
「ん?」
イヤホンガイドからヴィーナス誕生秘話が流れてきた。
なになに…?
浮気を繰り返す夫に愛想尽き、夫の男根を、
妻が息子に命じて、海に投げ捨てさせた?
ぽっちゃん…
海の底に沈む男性の“なんたるか”は、
すくすく健やか、さらに美しく成長し、
なんて事だ、愛と美の女神になったと?

神様の誕生って、摩訶不思議だ。
男根を培養したら子供が出来る。
そんな事が在り得るのか?
いや、もしが起こり得るのが地上の奇跡。
不妊大国日本の希望になるかもしれない。
晩婚や生活環境により卵巣年齢高齢化で、
悩める女性が増える一方である。
男根?から一筋の光があってもいいのでは?
男性読者諸君よ、日本の未来を救うために、
ひと肌…いや、肌だけじゃモノが足りない。
それ丸ごと、差し出してみてどうだろうか?

君のそれ、培養に成功したら、
君そっくりJr.が誕生する、かも?

さ、冗談はさておき、次の名画は、
レオナルド・ダ・ヴィンチの『受胎告知』だ。
ひらりひらり舞い降りた大天使ガブリエルが、
百合の花を手に、
「おめでとう、あなたの体に、神の子が宿っています」
マリアを祝福…って、そりゃないよ。
夫ヨゼフ「俺、身に覚えないッて」
どこの馬の骨だか分からん天使が入ってきて、
やや宿したってんだから尋常ではいられない。
しかし、大天使の言う事をよぉく聞いてご覧。
「神の子の、父になるだよ」
いいじゃないか、自分の子じゃなくたって。
末は地上の救世主様。キリストの父になる、
名誉じゃないかと周囲の勧めで養父になる。
ほら、救世主の父として、聖書に箔が付く?
さぁ、そんな下心があったかは知らないが、
この時代、すでに、神は体外受精の力を持っていた。
素晴らしい、と手放しで喜んでばかりはいられない。
ガブリエル…君には、
救世主の未来が見えていたはず…。
人間たちの未来を見ていたはず…。

この地上に神を下すなど、
神の嘆きを下すに等しい。

それを…なぜかと、
私は、天に問うた。
すると、
ガブリエル「それでも、私は、愛が見たい」
そんな神の使者の、
微かなメッセージが聞こえたように思います。


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