ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

「ローム、ローム、ローム」 ローマ起源史 2

2013-09-11 | Italy-聖地巡礼の旅-

兄弟の意見は分かれた。
兄ロームルスはパラティーノの丘に神殿(パンテノン)の建築を進言、弟レムスは戦争に備えて城壁を築くことを進言した。
話がまとまらず、二人は神の啓示で決める事になった。
それぞれに祭壇を用意し、丘に住まう神に祈り捧げた。
まず、弟レムスの祭壇には神の使者 鷲が6羽舞い降りた。
その少し後、兄ロームレスの祭壇に12羽の鷲が舞い降りた。

人々は、
「「ローム、ローム、ローム」
兄ロームルスを称賛した。

そして、神の啓示により、
パラティーノ丘に神殿と、
神殿周辺に街を築き始めた。

「ローム、ローム、ローム」

人々がロームレスを慕う一方、
弟思いの兄は、苦しんだ。
ロームルス「確かに、鷲の数は勝っていたが…」
鷲が先に舞い降りたのは弟の方である。
そこで、弟の進言である、町を守る城壁をも築いた。
しかし、この兄の優しさが裏目に出る。
レムス「先に、神の啓示を受けたのは俺だ」
これを境に兄弟の仲は一層悪くなり、
とうとう弟レムスは「こんな城壁…」
軽く城壁を飛び越えてみせた。
城壁…つまりは、聖域を守る結界であり、
それを跨ぐ、飛び越える事は聖域を汚す行為と等しい。
その弟の行為に、兄は激怒し、
遂に、兄弟は決闘することに成った。
武勇誉れ高い双子兄弟…その決着は、

「ローム、ローム、ローム」

ロームレスの勝利で終わった。
この決闘で弟は命を落とした。
弟の亡骸は、丁重に埋葬され、
彼の墓石周辺には、ある果物が植えられた。
黄色い実のレモーネ…国土を黄色染める頃、
兄「この国に、平和が訪れる」

「ローム、ローム、ローム」

この新しい国の名は、兄の名にちなみ、
『Roma』となり、
兄ロームルスは新国王となった。

兄ロームレスはパンテノンの丘で、
リモンチェッロ(イタリア特産レモンで作ったお酒)に舌鼓。
永遠のライバル、亡き弟を偲び、
兄「ローマに平和を、Alla salute!(アラ・サルーテ)」

献杯(弔い酒)した。

‐ 完 –
ここシェーナで、ローマの神は夫にイタズラ。
夫「NONO…」
夫はレモーネのジェラートを食べる事になり、
夫「お、これも美味いぞ」
まぁ、いいか。
ペロッと一口、頂いたレモンの味は、
妻「ん、爽やかで美味しい」
イタリア気風の、穏やかな甘さが口中広がって、
ローマの平和が広がっている、そう感じました。
私はピスタチオのジェラートに舌鼓…、すると、
「Ciao!」
イタリアン男性に挨拶されました。私もご挨拶。
妻「チャオ」
すると、
夫「誰?」
妻「知らないけど…さっき、愛コンタクトされた」
その素敵なイタリア青年に手を振って、
夫「…」
そんな妻に辟易の様子でした。

ちゃんちゃん。


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