ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

「岳」

2010-03-29 | 倶利伽羅-白山比-気多大社巡り
迫り来るトラック。
ひつじ「いやぁ~、春嵐 春分の日の振替休日に出勤かい?お疲れ様」
きっと目の前の私の愛車に眼を見張っていることであろう。
我を通して我張って(頑張った)結果、間違った人生の道に入り込んだようだ。
家族の反対押し切りながら生きている報いかな…。
でもね、ヨーガ教室開くことには反対されなかったよ。
母「やってみれば…」って。
あっさりOKサインを出た。家族の後押しバックアップ、理解と応援があるお陰で現在4年目に突入!ありがとう!楽しい人生だった。
家族の皆、友よ、ヨーガ教室にお越しになるお客様皆様っ
ひつじ「イザ!さぁーよぉーなぉーらぁー!!」と覚悟を決めた。
対向車のトラックの運ちゃん、巻き添え「ごめん!!」と一言謝った。
走馬灯のようにくるくるめくる過去の映像…そういえば、世の男たちはよく働くなぁ。
ひつじグループ大半が女な為、女たちの働きっぷりばかりが目に付いていて忘れていたが、男たちもよく働く。頑張ってる!さっきも振替休日なのにガソリンスタンドの若いにーつあんたちが黄砂に吹かれた車を洗車していたっけ。よく頑張った。
何となく気が付いたと思うけど、眼(がん)を見張る・我を通すが、頑張るの語源だよ。
眼向いて、我通してみっ♪
歯を食いしばって、顔を無茶苦茶に歪ませ笑顔で、形振(なりふ)りイケメン構わず歯茶目茶にして頑張る姿…美しいなぁ。
やっぱ、人間、自分の与えられた仕事っぷりが魂と表情に出るよな。
だって、昆虫とかって、表情が分からんもん。働き蜂や蟻とか…。
そんなことをつらつらくるくる走馬灯回して思って、
ひつじ「よく頑張った!」と、自身の人生にグッとなサインで終止符を打とうとした。
実は、この台詞、2011年公開予定、漫画実写版の映画「岳」の主人公 山岳救助ボランティア 島崎 三歩(役 小栗 旬)の台詞だ。この漫画の中で遭難者に声を掛ける三歩、とっても素敵な山男だ。惚れるよ!絶対!
「よっ!山男っ」って。
私は来年公開を待ちきれずうずうずしてきたから友人の所からごっそり強奪してきた、その漫画。
くすっ。もちろん、了解は得ている。
ひつじ「持ってるでしょ!貸してっ!!貸してっ!!」と、お手お手して、ワンワン、ワンワンってそんな感じの了解だ。
しかし、5巻までしか揃えていない!?
現在11巻まで出ているはずだ。なぜ?
ま、それはいいとして、その「岳」は、登山愛好家のバイブル。山に登らなくても心にGood!と来る山岳漫画だ。山に畏怖の念と尊敬崇拝と共に命の重さを感じる。しかし、最後にはこう思う。ただ「山が好き」なんだっと。
何かを、誰を好きになるのは、きっと素直で純粋で一途で…バカな??思いなのかもしれない。
「ただ好きなだけ」
理由なんて要らないのだ。山を愛するのに…。
この漫画の作者である石塚真一さんの経験が基になっているので、登山家の心がすぅーと沁みこんで来る。山に取り付かれたワールド山岳修験者のロック山伏クライマーズ鼻高天狗の石塚さんが28歳の時「340円で、マンガの描き方の本を買ってきて始めた」という。
私は、その漫画家になったエピソードにビックリした。
クライマーズが漫画家に”転っ身っ!”と変身し、山の偉大さと命の重さを伝える役を担った。
人生どんな風に転ずるか、全く予測不可能だな。
そんな彼が、山の畏怖と命の重さを伝えようとする心意気…私の琴線に触れたところである。
“山で落としてはならないもの、ゴミと命”
しかし、私はここ平地でその片方を落としそう…。
迫るトラック。
ならば、最期笑って逝こう…と思った。
が!