ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

ただ好きなだけ

2010-03-26 | 倶利伽羅-白山比-気多大社巡り
その[倶利伽羅クリカーラ]は、インドの名前で「剣に巻きつく黒い龍」って意味で、お不動さんのペット?なのか?
それは、皆さんの判断にお任せするが、そこらで黒焦げになった龍のことだ。
熱血漢なのか分からないが自らの発する熱き魂 火焔を背負って、何事にも動じない不動明王様。
しかし、よくよく見ると、結構どころでなく人間の素行奇行機嫌良し悪しにかなり動じている。
その彼が持っているのが、やっぱり黒こげの煩悩を打ち払うという降魔の三鈷剣(三叉の剣)であり、そこに巻きついているのが、ほれ黒焦げ龍の倶利伽羅ちゃんだ。
私のテキスト[真言密教 空海さんの本]によると「釈迦が悟り開くまでここを動かず」と岩山に座し、悟りの邪魔するものを降魔退散させんが為に睨みを利かせているらしい。
怖いお顔ではあるが別に怒っている訳ではない。ただ睨みを利かせて腕組みして座っていたら、どこかのやっさんみたいに怖いお顔が慢性化、さらに幸呼び込む笑顔の作り方を忘れてしまったという、私の勝手な憶測だ。
いつも思う。なんでそんな怒った顔しとんが?
私は「(メェ)、(メェ)」と立ち寄って、チャーミングに笑いかけた。
ら、
どうやら、ちょこっと嬉しかったらしい。帰り際、はにかんで笑い返した。
なんだ?機嫌が良くなった?ま、いいっか。
つまり、笑顔の人が寄ってくると嬉しいのがお不動さんなのだ。みんなの笑顔が集ればさらに嬉しさ倍増で、何かの祭り時には燃え盛る闘魂で盛り上げ、皆に酒を注ぎ回って気を遣う。
地球に風と炎を巻き起こす[Earth, Wind & Fire]を歌って盛り上げ焼く、もとい、役。
気を遣う火祭りが大好きなお不動さんだから護摩法要するのだが、元来よく気の利く、気を遣う方なので人の重い思いを受け取り過ぎると、どーんと疲れてしまい、心に壁を作ってしまう。
ガラガラガラ…ぴっしゃん。
と、心のガレージにシャッターが閉まって、開かないことしばしば、だ。
だから、軽く手を合わせて感謝の気持ちを伝えて「じゃ、また来んね」と、帰ってくればよし。
お不動さんって、人の為に何でもかんでも火焔でも背負い過ぎるから疲れてしまうのだ。
そんな彼を疲れさせないように、
自ら巻き起こすアースにNew - wind&Fire!
己で未来を明るく燈そう!
魂の目覚めは近い…って、やっぱ自分努力次第の倍増御利益。
お不動さんは座して見つめているだけだ、その人の努力の姿。
遠路遥々インドから仏教と共に日本お越しになったお不動さん。
実は背負っている火焔で真っ黒に火焼けたお肌が特徴のインド三大神の一柱※ シヴァ様のこと。
仏教名 大黒天、日本神名 大国主様であるお不動さんで、真言密教の真髄[神仏世界大習合]で世界平和祈りが宇宙に繋がる。
※神さん、仏さんは一柱、二柱などと数えます。
さてさて、ここらへんで、みんなの頭が混乱してきたかな。
神仏大習合って、結局、大地の神さんって、シヴァ?不動尊?大国主?大黒様?って。
元を辿れば起源は同じなのだ。所変れば名が変るってやつだよ。
だから、自分のところの神さんがっ、仏さんがっ「一番だ!!」と主張して、いざこざ起こすのはどうか???と私は思っている。私にとってはみんな素晴らしい考えの神さん仏さんであり、素直に信じるのが宗教なのだ。そんな神さん仏さんの素晴らしい考えを偏りなく、純粋に真っ直ぐ信じて欲しい。切なる願いだ。
そして、私みたいに根性・背骨曲がらず、皆には真っ直ぐにすくすくと根性育てて、生きて欲しい。私は反面教師だ。まねしてはいかん!
私はそんな信心深くない。ただ単に神さん仏さんが大好きなだけだ。