「埋却まで20日ほどかかる・・・」
耳を疑いました!
患畜が確認された農家からの電話は、声が震えていました。
「ここまで頑張ってきた・・・でも防げなかった・・・仕方ない・・・一日でも早く埋めなければならないのに、土地の確保ができない・・・行政側も協力をしてくれるが、今のペースだと埋却まで20日はかかると言われた・・・」
患畜農家はワクチン接種の対象から外されます。
つまり埋却までの期間は、ウィルスが増殖し続けるということです。
生産者は患畜発生の落胆に加え、埋却までの間、感染拡大させないためにさらなる緊張感を強いられることになり、感染していく家畜の世話をし続けたうえでを見届けなければならない・・・
あまりにも辛すぎます・・・
今日現在での埋却率は、56.4%。
さらにワクチン接種後埋却される家畜は、12万4000頭にのぼります。
県農業大学校を埋却地とすることも検討されています。
明日の臨時議会での焦点の1つです。
また今日、児湯郡の福祉関係団体の働きかけによる義援金が届けられました。
福祉保健部長が直接応対していただき、感謝の意を伝えられました。
「皆様からの善意を一日でも早く生産者の方々に届けられるよう、関係自治体としっかり連携をとっていきます。」
「口蹄疫により蓄えがなくなり、明日の生活費さえない農家のいると聞きます。
その方々の安心のためお役に立てれば幸いです。」
手渡された義援金は、絆であり、一筋の光のように見えました。