奇跡への絆

図師ひろき

商工建設常任委員会県北調査報告1

2011年08月25日 23時12分54秒 | Weblog


 常任委員会で、国富町から延岡、日之影町にかけての現地調査を行ってきました。

 この日は、国富町の都市計画道路竹田通線の整備進捗状況と工法についての視察を行いました。

 ここは主要地方道宮崎須木線の一部となる都市計画街路で、国富町中心部を東西に貫く幹線道路です。

 

 このように旧道は、破損が著しい上に、特に宮王丸工区は急勾配で見通しの悪いカーブで、交通事故も多発しており、歩道を設置し、歩行者の安全を確保するとともに、道路の線形を改良し、安全で円滑な交通を推進する目的で整備を進めています。

     

 土木事務所からの説明も、会議室ではなく歩道のレンガ舗装部分に設置してある東屋に机とイスを持ち込み意見交換をしました。

 ここのレンガ舗装部分には、新燃岳より噴出した火山灰を有効利用した資材を使用していることも特徴です。
 
  

 ビニールに入っているのが火山灰で、1ブロックに1袋が使用されており、砂を使用したブロックと比較しても強度も透水性、そしてコストもかわらないため、今後県及び市町村道においても利用が検討されていくようです。

    

 ただ竹田通線は、昭和46年に国富町役場近辺の本庄工区から着手して、延長6000mの整備が順次進められているものの、いまだ完了していない・・・

 この宮王丸工区が最後の整備箇所となるとの説明を受けましたが、あまりにも長期間の整備のため、着工当時、歩道整備により安全確保の恩恵を受けるはずだった子どもたちはすっかり大人になり、周辺地域の住宅事情も人口構成も大きく様変わりしていることは間違いありません。

 多額の予算執行が伴う県道整備とはいえ、初期の目的を早期に達成するために選択と集中が必要であることを実感した視察でもありました。