奇跡への絆

図師ひろき

安心して老いれる国 3

2007年10月08日 13時27分43秒 | Weblog

 もうご存知の方も多いでしょう。
 日本とデンマークは、消費税率が大きく異なります。
 日本は5%。
 デンマークは25%。
 
 さらに可処分所得(手取りの給料)も大きく違います。
 日本は給料の約30%が税金や保険料で徴収されます。
 デンマークは給料の約70%が税金として徴収されます。
 
 この圧倒的な財源を持って、医療・福祉・教育の充実を図り、「福祉国家」を形成しているのです。

 皆さんはどちらを選びますか?

 税金は安いけど、安心して老いれない国。
 税金は高いけど、安心して老いれる国。

「税金が高すぎると、いくら働いても自分のために使える金が残らないから、労働意欲の低下を招く。との批判も日本にはあります。」
と千葉理事長に投げかけてみると、
「デンマークでは相互扶助の精神を小学校の頃から教えます。自分さえ良ければという利己的な考えはデンマークでは一般的ではありません。その証に国民アンケートを実施すると、福祉充実のためならさらに税率を上げとも良いとの回答が一番多いのです。」
と、さらり・・・

 いったいデンマークはどんな国なんだろう・・・

 さらに千葉理事長は続けます。  
「デンマークでは、国政選挙の投票率が90%くらいです。首長や地方議員の選挙はそれ以上です。デンマーク国民は、自分たちの税金で福祉政策を推進してくれる政治家を真剣に選びます。何より国民が、行政や政治家を信頼しています。」

 痛い・・・

 いったい日本は何をやってるんだろう・・・

 高齢者や障がい者にも負担を強いり、社会保険庁は国民の血税をいい加減に管理し、政治家の不祥事も後を絶たない。国民との信頼関係があるとは決して言えない。

 もちろんデンマークの社会保障制度がすべて良いとは言えないでしょう。安直にデンマークのような国を目指しましょうとも言いません。
 ただ、間違いなく日本は、私たちの暮らしは、今、岐路に立たされているのは事実です。
 経済至上主義のまま進むのか、安心して老いれる社会を創るため新たな行動を始めるのか。
 
 私が分岐点を創ります。