前回で「シリーズ・野口と戦争」は終わりです。今回からの「野口町をゆく」の話題はまとまりはありません。
共通点は「野口に関係している」ということだけです。
整理をしながら読みください。
野口町をゆく(66) 寸倍石(ずんばいし)
北野新田(加古川市野口町)の公民館の庭に、「寸倍石」(写真)と呼ばれている不思議な石があります。
「ずんばいし」と読よみます。この石には、こんな話があります。
「・・・弁慶が高御座(たまみくら)で弁当を食べていたら、飯の中に小石が混じっていた。
ポイと投げたら鳥が岡の林の中に落ちた・・・」と云うものです。
そのうちの一個が北野新田の公民館に置かれ、もう一個は、村人が水足の墓地に運こび、ズンバイシの台の部分を石碑の土台に利用したといいます。
この石は、北条郷との境界を示す境界石(膀示石-ぼうじいし)であろうと言われています。
石見完治氏も、「これをスエイシと呼び、境界点に据えられた石であろう」と考証されています。
播磨鑑(宝暦12年-1762)に、次の説明があります。
俗に「ずんばいし」と云う。これ北条の郷の堺也。形鞠(まり)の如し・・・
*写真:北野新田公民館の寸倍石
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