野口町をゆく(97) 余話として:桜は大きく逞しく成長しました
春、大庫輸送機の正門の桜はみごとな花を咲かせます。
この桜は、会社が別府町新野辺から現在の地に移った時に植えられた記念樹です。
前号で紹介したように、(大庫)源次郎は昭和13年の1月、現在の別府村新野辺にあった工場を野口村(現加古川市野口町)に移転しました。
前号を少し復習をします。
新野辺時代、工場敷地を拡張、機械設備も増強してきたが、こうしたつぎたし補強では間に合わなくなってきたのです。
そのころ軍需景気で仕事量は急激に増大しました。
残業、徹夜作業とフル回転しても、この手狭な工場ではとても追いつけなくなりました。
そして、小さな旋盤で削るものですから、その地響きと騒音だけでも大変で、当然のように工場周囲の住民からクレームもありました。
源次郎は、現在地への移転を決めました。
この時、野口の新工場の敷地に一本の桜を記念として植樹しました。
以来84年がたち、頼りげだった桜は、みごとな逞しい木に成長しました。
〈お詫び〉
*写真:大庫輸送機玄関の記念の桜(先に紹介した大庫輸送機の正門の桜はみごとな桜は間違って掲載してしまいました。さっそく、正し桜の写真を送ってくださいました。差し替えさせていただきます。訂正してお詫び申し上げます。)
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