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別府 地獄めぐりーその2

2017-12-15 | 日記
「地獄めぐり」、残したい画像が多いので2回に分けて、今日は2日目の12月12日の日記を書こうと思う。
数字の並び1212は「いい夫婦の日」と言うらしく、私達の事ではないが、記念の旅にして記憶に残る日だなぁ。(笑)

  12月12日(火)
朝7時からホテルの6階に造られた『空の湯』を使った。朝日が眩しい青空を見上げながらそして鶴見岳と扇山をより近くに感じながら4種類の湯舟を楽しんだ。風も吹き抜けていたが、いつぞやは銀世界雪の降る中で浸かった事もあり、気にならなかった。

前9時に出発。昨日の「鉱泥温泉」なる物が知りたくてバスに乗った。思い付きで自由に気ままの出来る旅が有難い。
泥湯の前で、≪ボコボコと地球のマグマの泥だ!今しか体験できないんだ!けれど・・・≫と迷っていると周りの人が勧めてくれた。「ココは隣の『坊主地獄』から直の泥湯なので細菌の心配は有りませんよ。他の泥湯は運ばれている間に雑菌が入りますがね 云々。」の言葉に私の心は決まった。
遠い所からこの湯の為に車を走らせている常連さんも居るらしい。皆んな親切でいろいろ教えて下さってすっかり溶け込み、勇気を出して良かったと大満足であがった。彼も以前に体験した泥湯とは違っていたようで満足していた。

今日の別府は雪がちらついて特に寒いらしいがホカホカの温もりを味わいながら、いよいよ残る地獄見物に気持ちが切り替わった。
先ずは『海地獄』に入場する。池はもうもうと立ち込める湯煙に包まれ、一瞬にして見える海を想わせる様なブルーの水面は爽やかに見えた。が、勿論人工ではなく硫酸鉄が沢山熔解しているからだそうだ。硫黄の匂いが漂っている、そして温度は98℃とか。今から1200年前鶴見岳の噴火で出来たそうで、別府の人々は活火山鶴見岳と共に生きているんだなぁ~。鶴見岳を愛し、まるで家族のような感覚で。。。。。

ハウスの中では温泉熱を利用して、熱帯性睡蓮やアマゾン原産のオオオニバスが栽培されていた。開いた花は見られなかったが他の植物園で度々目にしているので、いっぱい咲いている水面を想像してみたよ。
白龍稲荷大神の赤い鳥居が絵になって印象に残っているので加えておこう。
           (画像はクリックすると拡大する)

次は『鬼石 坊主地獄』に入場。
モコモコと熱泥が噴き上がっているのは同じだが、昨日見た『坊主地獄』とは勢いが違う。泥の色も薄い。それでも、こちらを先に見ていたらそれなりに感動していただろう。
ネーミングが面白い”鬼の高鼾”(たかいびき)と言う間歇泉が有って、岩場から妙な音を立てながら100℃の蒸気が上がっていた。
看板には”鶴見おろし”の厳しさがマンガ化されていた。[「鬼の高鼾」 むかしむかし鶴見颪の 寒さに震え上がった 鬼たちが石の布団に くるまって高鼾の うたた寝を しているんだとサ ]の下りに鬼が気持ち良さそうにうとうと眠っていた。私達は昨日亀川駅で体験済みなので、納得!(笑)
        

山地獄』にも入ってみた。ココも共通券は利用できなかったが、ミニ動物園になっていて楽しかった。
山羊や孔雀や兎やフラミンゴetc.特に私を喜ばせてくれたのは温泉に浸かっているカピパラだった。初めて見たよ。観光客はやや少なく、どの動物達も私達のお相手をしてくれてありがとう。余りにもはしゃぎ過ぎてお気に入りの手袋を落としてしまったのにも気付かなかったのは惜しい事をしたなぁ~。
ちなみに昨日も今日も蒸しプリンや蒸し物の珍しいおまんじゅう等、おやつには事欠かない地獄めぐりだよな。(笑)
              

かまど地獄』にやって来た。
『かまど地獄』は一丁目から六丁目まで有り、蒸気や熱泥、茶褐色やブルーの熱泉、それに作り物の大きな赤鬼が居て飲む温泉が有ったりで、子供も楽しい興味をそそる地獄であった。
5丁目の青湯は『海地獄』の青とは成分が異なり、こちらは何やら難しい二酸化ケイ素(シリカ)と言われる物質に依るらしく、シリカ(温泉沈殿物)の白い塊を見た。六丁目の赤湯には目が覚めた。
            

鬼山地獄』には想像を絶する世界一長寿(73才)&巨大な(全長7m)鰐の剥製「イチロウ」君?様が居てビックリした。ちなみに彼はボルネオ産らしい。
沢山の鰐が飼育されていて真近で見る事ができる。体は鰐皮のカバンやベルトになるのが不思議なくらいゴツゴツしていたなぁ~。夜行性で群がってじっと動かなかったが決して癒される生き物ではなかった。(笑)
”えさやり”を見学できる日もあるようだ。これだけ匹数の多い鰐が一斉に飛び上がれば、イルカショーどころではない凄まじい迫力のある見物となるのだろうなぁ~。
       

最後の『白池地獄』の入り口で人喰い魚・ピラニアやアマゾンの世界一巨大な淡水魚・ピラクル15才を見た。下段の写真左端がピラニアである。2番目がピラクルで3番目がその剥製。ピラクルは最高寿命20年、体長3~4mにもなるそうで、鱗は靴ベラになる大きさだそうだ。
白池地獄の色は青白色、湧出口の温度は95℃らしいが、湯煙は立っていても見るからに静かな広い池の様な雰囲気で、穏やかな気分になれた。
        

以上2日間で9つの地獄をめぐりを終えて、午後1時20分そろそろ帰る時間が来た。
その時は最後に起こるハプニングをゆめゆめ想像だにしていなかったのだが、観光港発13時54分の大分空港行きのバスに乗り遅れた。情報把握のミスだった。二人とも運転免許を返納してレンタカーの利用叶わず、初めて体験する不便さだった。
タクシーは走っていないし、タクシー乗り場も見当たらない。困って、とんかつ亭に入って尋ねてみると、御主人がタクシーを呼んで下さり40分あまりで飛行場に着いた。いい運転手さんにめぐり合い、別府の竹瓦温泉のかけ流しや中津市奥耶馬渓の紅葉等いろいろな話を聞かせて下さり、退屈しなかった。

こうして16時45分、無事に伊丹空港に着く。上六で乾杯、ささやかながら思い出の旅の締めくくりをした。2人が元気であればこそに感謝!






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