OGUMA    日々軌 小熊廣美の日々新

規格外の書家を自認している遊墨民は、書は「諸」であるという覚悟で日々生きている。

気楽に綴らせていただきます。

稽古すなわち鑑賞

2010年06月18日 | 文化・芸術
一中節 都會
の案内が届いた。

12世 都一中さんの案内に書かれてた挨拶がまた勉強になった。

それによると、
一中節は、19世紀初頭の文化年間に歌舞伎の世界と決別し、純粋音楽としての静かな道を選ぶことになったのだそうだ。

利休や世阿弥などの幽玄な世界を求めた。流行を追うことなく、音楽に深い芸術性を求める人たちがいた。

そして、その方たちが一中節を鑑賞する手段は、CDもなにもない時代、自ら稽古するしかなかった。

そこに「鑑賞すなわち稽古。稽古すなわち鑑賞」という理想的な習慣が生まれたという。
微に入り細にわたる稽古は、自ずから繊細な音楽性を深く観ずる感覚が身に付いた。結果的に文化水準も上がっていったというのです。

そう、書も似てる。繊細な感覚が養われなければ、いま流行の「もどき」流になってしまうんだろう。

残念ながら、「都會」うかがえず。
明日19日 茅場町 東京証券会館ホール
1時から5時30分ころまでかな。

進行は武藤祐子アナウンサー。この方の人間性にも惹かれます。


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