さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

イボタノキ

2015-06-15 22:14:32 | 樹木

*2015年6月15日撮影

 もうそろそろ花も終わりだと思っていたイボタノキですが、まだ咲いていました。
 まだつぼみもたくさんです。
 場所が違うせいでしょうか。それとも品種が違うのでしょうか。
 木によって花の咲く時期も少しづつ違う、個性のあらわれとしておくことにします。





*2015年6月5日撮影

 これは今月の初めに咲いていたイボタノキの花盛りの様子です。
 イボタノキは「水蝋樹」と書きます。
 樹皮にイボタロウムシ(水蝋樹虫)という虫が寄生し、その虫が分泌する白色の液が上質の蝋(ろう)として樹皮に残るので、これを採取して利用したのだそうです。
 わが会津はこのイボタ蝋(漢字で書くと水蝋または虫白蝋)の産地として有名で、かつては会津蝋というのは最高の蝋をさす言葉でした。
 高級品なのでロウソクの材料などではなく、丸薬の外装、織物のつや出し、止血剤、日本刀の手入れなどに使われたと言われます。





*2015年6月5日撮影

 そういうわけで、どこにでもある(たぶん)イボタノキですが、会津では特別に思い入れのある木というわけです。
 よい香りがし、たくさんの虫たちが群がる花です。
 こうして見ると静かな雰囲気のいい花です。