*2015年8月10日撮影
あいかわらずの猛暑です。少し気分も落ち込みぎみです。
さて今日の写真の木の実はケンポナシといいます。
青い実は7~8mmの大きさかと思います。冬になる頃に黒っぽく熟します。
しかし熟した実を食べるのではなく、実をつけている果柄つまり枝の部分を食べます。
見てお分かりのように果柄がふくらんでいます。
この部分が冬になる頃に甘くなって、柔らかくて梨の味がするそうです。
大きな梨に比べたらこんなちっぽけな枝なんかと思いますが、昔は貴重な珍味だったのかもしれません。
*2015年8月10日撮影
少し引いてみると、こんな具合に実が付いています。
木は10mを越す大きな木になります。
ケンポナシのケンポは、果柄を手棒(テンボまたはテンポ)とみなしての命名が変化したものと考えられています。
今は「玄圃梨」の字があてられますが、「手棒梨」とも書かれテンポナシと読まれます。
*2015年6月24日撮影
これは6月の花の頃のケンポナシです。
ちょっと地味な感じがして特別に目をひくような花ではありませんが、ふと気になってずっと観察しています。
雪が積もったら行けないような所にあるので、雪が降る前に「梨のような」味を試してみたいと思っています。
へえ~、梨のような味ですか。
お味が楽しみですね。