故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。
絵のタイトルは、「よう来んしゃった」です。
お世話になった人々を招いてお別れ会をしました。
ドーナツの センターに餡 蜂集い
今日のタイトルは、「センターから荒廃」です。
東北のある街に、7年間住みました。
かつて陣屋通りと言われた目抜き通りでした。
通りにある続きの11軒中8軒が空き家でした。
かつての陣屋通りが見たいと、5軒の草刈をしました。
ドーナツ化現象の始まりが、センターの荒廃につながりました。
多くの都市で、モーターライゼーションが進むとともに、駅前が荒廃しました。
2000年頃より、大型店の規制が取れ、
郊外に新たに建設された大きな道路に沿って、大型店が続々と建設されました。
かつて繁栄した駅前店は、シャッター街にならざるを得ませんでした。
人と車の流れが郊外に移り、店舗兼用住宅にひっそりと暮らすしかありませんでした。
後継者も土地を離れ、空き家になりつつあります。
近道をしようと、広域農道(広くて便利)からかつてのセンターに下りていきました。
道は狭く、木々が張りだし、空き家を覆うように竹林が伸びていました。
徒歩圏の便利であったところが、昼なお暗き荒廃地になっていました。
細い道をほんの50mも下ると、旧小学校や旧役場などのかつて栄えた地域に出ました。
思いもよらぬ発見でした。
アメリカでは、ドーナツ化現象からセンター化が再度進められています。
身の丈にあった都市計画が進められています。
日本の田舎でも、空き家を解体しながらセンター化が始まるでしょう。
都市より田舎の方が早く始まると感じます。
公共交通機関を利用する定期代より、車で送り迎えする方が経済的な時世です。
都市に近い田舎では、都市へ伸びる公共交通機関を大事に守っています。
大都会の郊外より短時間(1時間以内)で通勤できる可能性があるからです。
交流のサプライチェーンを守ることが、今後の地方経済を発展させると思います。
すぐには解体や道を広くすることは簡単ではありません。
住宅地へ続く道は狭くても仕方がない、近くに大きな道路や駅、港が確保される。
基幹となる交通手段(自家用車より経済的)を何とか維持する。
田舎は、いま懸命に模索しているように感じます。
島の道は、道路が通る幅を確保するため、小川も溝もコンクリート板で延々と覆われています。
その細い道をさらに狭くする草を、地域の人たちが刈り続けています。
2022年5月26日
絵のタイトルは、「熊の摩崖仏」です。
やっぱり、この人の登場です。
あんたな、甘いもんやおまへんで。
きついでんな。
泥縄と 未来予測の 捩り合い
今日のタイトルは、「泥縄」です。
妻が、5Kgまでは大丈夫と3Kgの毛布を洗濯機に投入した。
仕上がりを告げる洗濯機のブザーが鳴る。
さてどうしたものか、毛布を干す場所が無い。
ゴーヤの棚の支柱に梁を取り付ける。
妻の希望通りに、梁に干した。
大学生の時、先輩が裸で布団にくるまっていた。
昼日中に何をしているんですかと聞いた。
洗濯をして着るものがないから、こうしていたと返された。
着たきり雀である。
私達も同様です。
猪にジャガイモを食い尽くされてから、柵をする。
予想が付かないわけではない。
世間的には、迷った末の怠惰です。
そうでしょうか。
居なくなったと言われた猪が山から帰ってきた。
山に続く野道から畑に入り歩いて侵入して来たのが、二つ爪の足跡から分かった。
段々畑の上から飛んだのはいなかった。
何処から侵入し、どの作物をどのように食い荒らすのか見たかった。
被害に遭ったのは、ジャガイモ、里芋とトロ芋です。
ジャガイモは実る前(ピンポン玉程度)の花をつけた頃です。
茎はたべていません。
里芋とトロ芋は植えたばかりで芽も出したばかりの小さい種でした。
行きがけの駄賃のようなもの。
牛蒡と蜜柑はかじられませんでしたが、根の周りを掘られた。
かぼちゃは、本葉が付いて間もなくの苗でした。
好物の花と茎の匂いを嗅ぎつけてやったようです。
「泥縄」でいいんじゃない。
老後の資金は2千万円では足りない。
使い方によっては、1億円でも足りないでしょう。
都会で暮らすのは簡単ではないと、田舎暮らしを選択した。
ここでも楽じゃない。
耕作放棄地で野菜を作り、時々魚を釣る。
納屋付きの平屋を買った。
出っ張りは、すべて納屋に収納した。
予測に基づく心配は無用です。
健康でありさえすれば、出たとこ勝負をしようではないか。
先輩の面倒は、出来る限りみた方がよい。
転ばぬ先の杖にはなる。
泥縄とは、
(泥棒を捕らえて縄をなう意)
事が起こってからあわてて用意をすることのたとえ。
(広辞苑より)
2022年5月25日
絵のタイトルは、「想いの丈」です。
私は、どうしていつもこうなん、ああなん。
素直にありがとうと言えないお年頃です。
おばあの一言は笑えて沁みるのに。
ありがとう 肩もみ券も 三日だけ
今日のタイトルは、「短い言葉」です。
私が話し始めると、鼾が聞こえる。
かいているのは妻です。
音楽番組を視た。
りんごちゃんが、モノマネを披露していた。
りんごちゃんの可憐な顔立ちから想像できない野太い声の歌が始まる。
ワンフレーズだけで、視聴者の心を捉える。
詩にメロディーが付く。
瞬時に、心をつかむ。
聞いている人が、心を躍らせ身体で拍子をとっている。
こんな真似はできない。
りんごちゃんは、ギャップが大事だと言う。
大人しそうな美女が、眉根を引きあげて絶叫する。
心から詩の心を伝え、楽しそうで、哀しそうです。
17文字に、毎回挑戦している。
私のは川柳である。
使い古しの絵に心情を被せ、賑やかなブログにしている。
なんせ言葉足らずで、饒舌すぎる。
日本語の勉強が足りない。
国際感覚は愚か、独りよがりの文章が続く。
私の文章はしつこく、性格がよく顕れている。
聞き手に任せる。間を大事にする。
馬鹿じゃないの。
あの鼾を、出会った時のときめきに変えられないか。
これまた、しつこく挑戦する。
2022年5月23日
絵のタイトルは、「鳴門海峡夕景」です。
想えば遠くへ来たもんだ。
勘違い 百からゼロに 定年後
家族が小さいと、自分がやらなければ何も進まない。
農業も、手を掛けないと畑と野に草が生えるだけです。
今日のタイトルは、「1:1の関係」です。
長く、1:50の仕事をしてきた。
私一人が動けば、50人の職工が動く。
こんな夢みたいな責任ある仕事をしてきました。
時に、1:10の会議を見たことがありました。
一人のマネージャーが、10人のセールスマンの売り上げと戦略を話している。
一人のセールスマンにアドバイスを与えている間は、残りの9人は自分の順番の準備をしていた。
10:10の会議をして欲しいと、マネージャーにお願いした。
各セールスマンの机にマネージャーが出向き、個別に話せば足りると考えたからです。
農業は、1:1の関係でありながら、
うまくすると、1:∞(無限大)になりうる。
太陽がエネルギーをくれ、水が循環する。
ただきっかけを作るのは、たゆまぬ一人の努力です。
洗濯機から仕上げのブザーが聞こえた。
さあ、洗濯物を干して畑に出かけるか。
2022年5月21日
絵のタイトルは、「永観堂」です。
やられましたか、うふふ。
ジャガイモ 猪(い)の掘り残し 植えなおす
今日のタイトルは、「やられたか」です。
長旅を終えて、深夜に到着した。
遅くに起きて、今後の農作業を話し合うため畑に行った。
草は背丈を伸ばし、土を隠していた。
ジャガイモの様子が変である。
花を咲かせているいるものもあるが、すでに枯れている茎もある。
すべてのジャガイモが掘り起こされていた。
里芋とトロ芋も掘り起こされていた。
二つ爪の足跡が、山から続いていた。
やられた。
ジャガイモは、花をつける頃から太り始め、茎が枯れると収穫である。
これからという時に、猪どんに先を越された。
帰ったら、柵をしようと決めていた。
約100Kgのジャガイモの収穫をふいにした。
里芋もトロ芋も芽を出したばかりなので、猪にとっては行きがけの駄賃のようなもの。
一生懸命、ジャガイモを植えた妻は、しばらく言葉が出なかった。
猪との因果関係はないが、私は煙草を減らそうと決心した。
悔しいと言うより、甘く見た我々の負けである。
実る前にやるとは、猪も腹を空かせているのである。
このところ、猪の姿を見ないと近所でも話していた矢先である。
居たのだ。
今朝は、気を取り直し草刈をした。
柵を回す準備である。
まずは、電気柵を試そうと思う。
猪は電気柵を飛び越えると聞いた。
上の段から飛び越えそうな場所は、さらに鉄柵が必要だろう。
鼻づらから侵入すると聞いている。
鼻づらには、10,000ボルト(直流)は強烈なショックとなる。
ところが、お尻からこじ開ける(毛皮で電気ショックが効かない)猪がいるとも聞いた。
なにしろ勉強である。
草刈をして隠れる場所を無くし、こまめに畑に行くよう心がけよう。
息子が、森から侵入する栗鼠に効く低周波の電気機器を取り付けていた。
猪の大嫌いな天然植物を錠剤(4400円)にしたものがあるとネットで調べてくれた。
まずは、オーソドックスに柵から始めよう。
2022年5月20日