絵のタイトルは、「川筋気質」です。
無いものはない、あるもので勝負をしてきました。
男度胸の川筋者が、遠賀川で石炭を運びました。
友人への手紙をここに載せます。
タイトルは、「自給自足とは」です。
自給自足の生活とは何でしょう。
私は独りで生きることを考えてみたい。
野菜を作ります。
種を残し翌年その種を植えます。美味しくて丈夫な野菜を作るには、F1種(1世代)を買います。
野菜には、肥料と水と太陽光が必要です。
東北では、糠を混ぜた発酵コンポストを使っていました。
ここでは、電気コンポストを使っています。野外に害獣が多いからです。
水は、井戸水を使っています。山の畑には、20リットルのタンクx3個で間に合うものを植えます。
太陽光を好むもの(葉っぱ類)は、日の当たる場所に植えます。
湿気を好むもの(里芋類)は、日陰の畑に植えます。
手のかかるもの(茄子、トマト、葱や香草、レタス類)は近くの畑に植えます。
農具は、軽トラ、耕運機、草刈り機、鎌類、鍬類、鋸類と蚊取り線香です。
農薬は、ストチュウ(酢、唐辛子、焼酎)です。
化学薬品は、効果的な一回(花の時期)だけ使います。
通信(携帯電話、インターネット)を持っています。
移動手段は、軽自動車です。
東京も新幹線や飛行機より自家用車です。
荷物が一つなら、飛行機を使います。60歳以上なら(急がないと)片道1万円で乗れます。
新幹線なら、ジパングクラブに入って、3割引きです。
田舎では、情報とものが回ります。
私達の基本的な贈りものは、パンと焼き菓子です。
60Aの単層100Vを受電し、単層200Vで使える電気オーブンで焼きます。
大量に山菜、野菜、果物や魚類が手に入ります。
都会の捌ける友人が4人います。生ものは避け、ジャムや佃煮に加工(火入れ)します。
食に多くの時間を割きました。
衣類は、重ね着が基本です。衣類の修繕のためミシンを習っています。
長靴、運動靴が主たる履物です。
帽子は、野球帽、麦藁帽とハンチングです。
住は、平屋と納屋です。
客用布団は4組だけです。圧縮して使う時だけ出して太陽に当てます。
出っ張る物(箪笥、本箱、机類、電気製品)は、すべて納屋に入れています。
季節ごとに入れ替えます。
布団も毎日上げ下げし、居室には何にもありません。掃除が簡単です。
洗濯も毎日するので、干す場所は限られています。
大きなもの(布団類)は畑で切った木で棚を作ります。
移住をすることが多かった。
通常は4トントラック1台で済みます。移住のたんびに、断捨離してきました。
今回は、農具が多く大掛かりになりました。
移住するたびに、壊れた個所の修繕やライフスタイルに合わせて改築しました。
DIYは得意です。電気工事、大工仕事や庭木の剪定などできます。
一人になると収入は半減です。
経費は、半減とはいきません。
趣味を変えるでしょう。
一人でできること(読書、物書き、絵手紙、音楽:妻にピアノを習う)にシフトします。
借金は、すべて清算しました。
付き合いも小さくなるでしょう。
釣ができると言っても腕と環境(釣れる場所)が大切です。
いまのところ、(半農)半漁とはとても言えません。
自給自足とは、身の丈にあった生活だと思います。
私達は、これからも変化します。
将来を愁い、今の生活を犠牲にする必要はありません。
準備と心構えをしておき、想定外なんてありません。
いい意味で、「なるようになる」です。
物理的な自給自足ではありません。
経験を積みながら、余るもの(時間)で補うことです。
補うものが無い時は、知恵と体力で勝負するしかないでしょう。
多くても少なくても、使い方によって生きてきます。
2022年5月29日