故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

総合力

2019-09-29 11:20:32 | プロジェクトエンジニアー

タイトルは、「石垣」です。
どこにどれだけの高さのものを造るか。
どこで石を調達し、どのようにして運ぶか。
台風でも崩れない石垣をどのように積むのか。
試される。
(2019年10月7日に追加)


今日のタイトルは、「総合力」です。
昨日のラグビーワールドカップで日本が世界二位のアイルランドに勝利しました。
歴史的快挙と言われています。
試合を見ていて、当然の結果のように見えました。
15人のプレーヤーがいつでも立っている。
タックルしてもすぐに立ち上がって次のプレーの準備をする。
巨漢の外国人プレーヤーには、二人でタックルする。
しかしながら、すぐに起き上がって常に数的有利の体制を作る。
誰かが、「ワンチーム」と言っていました。
誰もさぼるものがいない、自分の役割を全うする。
日本のチームは、そんなチームに見えました。

昨日は、墓じまいと新たな墓の始まりをしてきました。
墓守のいなくなった家の墓を仕舞い、私の息子の建立名目で墓石の変更をすることにしました。
亡き妻の骨をやっと墓に入れることができました。
つまり、墓の承継をしました。
誰もお参りしない墓がこれから増えるでしょう。
交通が不便な田舎だけとは限りません。
都会の真ん中だって起きうることです。
田舎へ行くのは、先祖の墓参りが一つの目的でした。
病で墓まで行けない、またこれまでのように親せきをもてなすことができない。
高齢者が増えると、縁も薄くなり親せきと言えど関係が途絶えてきます。
息子の了解を得て、これまでの家とこれからの家の墓守を続けることにしたのです。

2020年のオリンピックが終わると、人財が余ることになる。
外国人を受け入れても、不足の業種に適切に送り込むことができない。
あるエンジニアリング会社の方から相談を受けました。
専門職は、求められるときに供給すれば事足りる。
問題は、需要と供給のバランスを保つことにある。
外国人を本人が望まぬ職場に供給する。
安価な給料が産み出す結果です。
新たな需要を生み出す「総合力」が試されています。
誰もが仕事を通して研鑽を積み、力をつける。
その結果、技能に見合う給料を得ることになる。

2000年の小泉改革は、企業のニーズに応えて労働力の自由化をしました。
女性も深夜働ける。社員ではなくパート従業員を抱えられる。
この結果、新たな貧困層(パートの掛け持ち、結婚できない若者)が創出されました。
社員とて、サービス残業を強いられ一家だんらんを奪われてきました。

新たなキーワードが求められています。
数々の一度だけの部分最適(補助金、災害対策)のような施策ではなく、
転ばぬ前の杖のような知恵(全体最適を見通せる)です。
東京電力の復旧が遅れた。政治家の初動指示が遅れたからではありません。
起こるべくして起きたのです。
電力会社の方々は、送電線に倒れ切断する木々の危うさに気づいていました。
今がよければよい。面倒は後回しにしたい。
成績重視の株主総会を切り抜けることが優先だったのです。
現在、社長をし重要なポストを任されていても、
先の見通しができない賢人たちは、歴史に糾弾されることになるのです。

自分さえよければよいという、エリートは必要とされない。
みんなが常に準備ができている「ワンチーム」が求められています。
これ以上やっても誰も褒めてくれない共産主義ではありません。
富が集中する個人のパーフォーマンスでは、到底乗り切れない。
全体力をアップさせる「総合力」です。

我が家も二人だけのワンチームです。
時によっては、二人が三人になり、家族となります。
要が必要です。要の人のリーダーシップがワンチームを作ります。
誰もが理解できるキーワードを発信できる人のことです。
小さな成功を実証し続ける人のことです。
次の世代に渡せる人のことです。

わずかな時間を割いてでも書いておきたかった。


ひとしずく やがてせせらぎ 大河なり

2019年9月29日

<<投稿後>>
街頭録画という番組を観た。
誰もが主人公のストーリーを話されます。
これが沁みる話なのです。

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