故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

仕事をシェアー

2015-09-10 05:40:30 | プロジェクトエンジニアー
  つい、夢中に描いてしまいました。ファー。


  
あなたは、家事を手伝いますか。

「男子厨房に入らず」でしょうか。

いつしか、
「あなた、厨房に要らず」になっていませんか。
どちらが先かわからないのですよ。

私は、家事を手伝います。
若い人達のように、家事の分担は決めていません。
出来るときに手伝います。
料理の合間に出た洗い物や、食後の食器洗いです。

体を動かしたいときは、洗濯や米をとぎ、コーヒーを淹れるのです。
やってほしいなとサインが出るときに手伝います。
時には、言葉であったり風情であったりします。

プロジェクトの仕事は、シェアーできないとよく言われます。
担当者にしかわからない微妙なやりとり(コンセプト、顧客の要望)が
あるからです。
あるグループは居残りで深夜まで頑張っている。
それを傍目に5時に帰るグループがいます。

あるエンジニリング会社が、残業時間(コスト)を減らすために、
仕事のシェアーを推進しました。
下請け仕事はあるもので、平均4時間の残業が半分の2時間になったそうです。

仕事の質が上がったそうです。

工夫は、いくつかありました。
一番大きかったのは、上司が早い段階で指導したことでした。
基本計画、基本設計の段階で、上司と部下で話し合い方向性を決めたのです。

プロジェクトが詳細設計に入る前に上司のチェックが入ります。
部下が「作成」し、直属の上司が「検討」し、責任者が「承認」する
仕組みになっているからです。
この段階でチェックするのが、今までの常識でした。
部下が「作成」する前に、責任者と相談する方法と比較しました。

部下の悩みは消え、上司の心配は半減しました。
併せて、全体が見渡せる責任者が仕事のシェアーも同時に行いました。

より短い時間で、より良質の仕事ができるようになったのです。
さらに余った時間で、次の仕事が仕込めるようになり、
売り上げが上がり、コストが下がったのです。

生まれた利益は、部下にも上司にも均等に配分されました。
こうして、活力ある職場に生まれ変わったのです。

どこの会社でも、「ホーレンソー」(報告、連絡、相談の頭文字)を
推奨されています。私には、無能な上司のため息にしか聞こえません。
部下の話を聞いて、判断する。
なぜこうしろとコミットメント(自分の考えを明らかにする、約束)
しないのでしょう。待つよりよっぽど効果的です。
誰も責任をとれなどとは言いません。

上司の、さらに上司(役員、社長)の声が部下に聞こえないのです。

会議もそうです。上に報告するための会議になっているのです。
係りの話し合いや決議は、部会のため、部会の会議は役員会議のために
なっているのです。さらに役員会議は、本社のためにとなっているのです。
無駄の極みです。

仕事をシェアーすることは、まず会社の中にある概念を捨てることからです。
「誰が何々(仕事の分担)をしなければならない」を外すのです。
誰がやってもよいのです。
早くから、経験ある上司(責任者)が、相談に乗り方針をだすことです。

上司が、部下に近づくことです。部下の近くに席を設けることです。
部下が自分の席に来る(ホーレンソー)のを待たないで、
部下の席に行って、心配事を話せばよいのです。

会議の席で発言がないのは、
発言しない人が悪いのではなく、
発言の機会を作らない上司が悪いのです。

仕事をシェアーすることは、会社の利益につながるのです。
セクショナリズムも取り払えるのです。
ちょっと考えてみませんか。

多くの成功している企業は、そうしています。
センチュリーカンパニーは、人材育成のために多くのプログラムを
用意しているのです。
人材育成とは、できる部下から能力を吸い上げるのではなく、
上司は自分の能力をシェアーすることで、部下を育てているのです。

そこの待ってる上司、自分の考えを早くから言いませんか。
上にも、下にも言ったらよいのです。
それが、部下のあこがれになり、会社の風土となるのです。


風になれ 弦がつかめる 枝になれ

2015年9月10日




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