故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

移住の自由(Part3)

2021-04-11 17:52:32 | プロジェクトエンジニアー


人々が、「このままここで」(絵のタイトル)と望むものの、
流転の旅は、続く。


空き家問題が、国家の難題になりつつあります。
空き家を見学した。
空き家になるには、理由がある。
古い。不便。その土地に魅力を感じない。付属しているものが好ましくない。

土地(環境)に魅力を持つと、古くても不便でも、余計な付属物があろうと苦にはならない。
例えば、街を歩いていてゴミが落ちていない、人々が親切である。
日当たりが良く、景観が良い。
こんな土地なら、多少の苦労(空き家の補修、草刈など)は気にならない。

今日のタイトルは、「移住の自由(Part3)」です。
移住の自由とは、どんな困難があろうと楽しめることです。
人々は、孤独では生きていけない。
移住者が、孤独を感じない環境があれば、なじんでいけるし、どんな努力だって惜しまない。
孤独を感じない環境とは、地域にウェルカムの雰囲気が溢れていることです。
人々の意識として、街をきれいに保つ、人には親切にする。
そのうえで、「何をしてもいいんだよ」と包み込んでくれる。
私たちが大事にしていることだけを守ってくれる人なら、誰でも歓迎だよという雰囲気です。
それは、一度訪ねたら感じます。どこか違う。
地域を大事にしない場所に移住者を募ったって、誰も来ない。

仲間に入れてくれてありがとう。
移住したその日から、胸を開いて、いっぱい空気を吸える。
民度が高い地域には、次から次に人が集まる。
期待されない不自由なんていつしか忘れて、自由にできることに夢中になる。
面白そうな人が来たと、地域に流れる空気は澱んでいない。

泡沫(うたかた)が 水草からめ とどまらず 

2021年4月11日

<<参考>>
2019年3月28日投稿記事「移住の自由」では、
ミシガン大学の山下由紀子教授は、
「米国は決して完璧な国だとは思いませんが、自分が移民になったことはとても良かったと思います。
移民になると言葉も通じないですし、もちろん大変です。
しかし、自分がよそ者になると、ステレオタイプの期待をされなくなります。
私は何も期待されていない、ああしろ、こうしろ誰にも言われない。
ものすごく自由になりました。それが良かったです。」
(記事より抜粋)
と言われています。
2021年1月25日投稿記事「移住の自由(Part2)」では、
それを読んだ私は、
「山下さんが言われる「何も期待されない」孤独感を感じました。
地域おこしは、私にとって実験的なプロジェクトでした。
もっとも難解で、時代があらゆる解を求めていました。
自分に何ができるのか、確かめたくてこの仕事を選びました。」
と書いています。

コメント
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