故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

変化を楽しむ

2021-04-16 04:31:23 | よもやま話

絵のタイトルは、「洗い清めて」です。
一人で食べるだけなら、こんなことはしないだろう。
スーパーで出来合いのモノを買えば済むことです。
美味しいものを食べさせたいから、悴む手を浸け洗い清めるのです。


人生は流転のごとし。
転職をし、移住を繰り返してきました。
いつも一緒にいるのは、家族であり友人です。
今日のタイトルは、「変化を楽しむ」です。

会社勤めの頃、転職、転勤の度に別れと出会いを繰り返してきました。
やっと慣れたのに、移らなければならない。
沖縄の亀甲墓は、産まれたところに戻ると伝わり、今のような形をしている。
札幌、福岡は転勤族にとっては、都合の良い場所らしい。
食べるにも、遊ぶにも適当な場所がらである。
何より、人々の懐が深い。
独居の生活も終わり、家族のもとに帰ると言うのに、涙の別れとなる。

一筆書きのような車旅をした。
出会う車もない夜の国道の一本道を駆け抜けた。
これこそ世界遺産と白川郷を俯瞰で見た。
どうしてこうなんと、山を越すごとに右に左に霧の中を進んだ。
ここの人たちは、毎日これを繰り返しているんだと胸が詰まった。
高速道路を使わぬ国道旅は、実に面白い。
些細なことで、妻と諍いを起こす。
普段、話し合いの少ない者にとって、限られた空間の車旅は実に愉快である。
ほんの30時間の車旅は、変化に富んだ人生の縮図でした。

暮らしも旅も、流転のごとし。
別れるのが辛い。
新しい希望があるとは言え、寂しいのである。
草を刈り、耕作放棄地の篠竹を刈り、まんまの空き家を住めるようにした。
汗を流した分、愛着がある。
それでも、「変化を楽しむ」と鼓舞しなければならない。
リウマチになり、癌になり、動けぬ体の屈伸運動を繰り返す人生も一人旅のようなもの。
それでも、生きねばならぬ。

人生は、時間が紡ぐ旅のひとつです。
移住もそんな人生の一コマでしょう。
大切なのは、友情です。
心に残る温かいものです。
「変化を楽しむ」者にとって、どんなに遠くにいても澄ませば聞こえる声が頼りです。
遠くドイツの友人から、移住して5年、カフェを4年もよく続けたねと、
コングラッチュレーションが届きました。
ドイツから見れば、ここも故郷も狭い日本で違いはないことでしょう。

ころころと 光りを映す ガラス玉

2021年4月16日
コメント
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