故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

広島弁「はねまかし」

2021-04-01 10:00:30 | プロジェクトエンジニアー

絵のタイトルは、「やることがいっぱい」というタイトルです。
墓地の小堂で、「やることがいっぱい」あるだろうと、帰らされます。
そうかな。そんなにあるかな。とこの頃は自信が薄れてきます。

今日は、エイプリルフールです。かわいい嘘の一つもこさえましょう。
「そりゃ、なんでも美味しでしょうよ。好きな人と食べるものは」と、大昔の浮気を責められる。
今、この前の妻が作ってくれた料理を褒めたばかりに、しっぺ返しをされました。
何がいけなかったんでしょう。
愛人と瀟洒なレストランでいただいた美味しいものが霞ます。


隣りのばあちゃんが、「いるかい」と今朝も来られました。
何にも植えないけど、畑には草一本生えていません。
何か植えても、だだっ広い畑にほんの一筋だけ。
草取り命のばあちゃんが、この頃少し変です。
私の鎌が見えないんじゃが、あんたが持っていないか。と毎朝のように訪ねて来られます。
「持ってないか」は、「拾って預かっていないか」と言う意味らしい。

一週間前、そりゃ大変だねと、私達夫婦共々一緒に探しました。
ばあちゃんの行動範囲を目いっぱい探しました。ありませんでした。
その日は、「一緒に探してくれて、ありがとね」と別れました。

その日から連日、「ばあちゃんの鎌捜索」は続いています。
ばあちゃんの息子さんに、状態を伝えた方がいいのではと、二人で話していました。
今朝も「いるかい」と来られました。
耳が遠くなったばあちゃんに、「私達は、持っていない。そんなこと(盗ったり)はしない。」と
妻は、今日は大きな声でばあちゃんに言った。
私が笑って、そりゃ毎日来るぞ、毎日付き合ってあげなさい。と妻に言ったところ、
あんたは、私に「はねまかし」(広島弁。今日のタイトル)じゃあない。と目を剥いていました。
息子さんに話しても、ばあちゃんが怒られるだけだし、いったん注意されても忘れることでしょう。
「はねまかし」とは、広島弁(いやもっと小さい地域だけで通用)で、
一切かかわらず知らん顔ということです。

妻が時々使う広島弁に、懐かしいやら嬉しいやらです。
カフェに来られる方で、私が苦手なお客さんが二人だけいます。
私は、こっそり裏口から逃げ出します。
一人は、同じことを言い続ける女性。もう一人は、猫の言葉が分かる男性です。
妻は根気よく付き合っています。あとで、私に面白かったことを話してくれます。

家が大騒動(広島弁)じゃけ、来てもらわれんわいね。と妻が話した。
「大騒動」とは、家がさばけている(これも広島弁)。
つまり、掃除がされていない汚れていると言う意味です。

なつかしい「はねまかし」が広島弁だと茶化す私に、妻はぷんぷんです。
羊羹を食べかけで、ばあちゃんの対応に妻は追われていました。
私は私の分を食べきって、妻が残している二切れを眺めていました。
ああでもこうでもないと、ばあちゃんの認知症(気味)について話は続きます。
あれれ、私の皿に妻の食べ残しの羊羹が一切れ載っています。
「ありがとね」と妻に礼を言い、私は美味しく食べ終わりました。

あなたに羊羹をあげてない。するわけがないと、妻は息巻いています。
ありゃありゃ、数秒前のこと(興奮して無意識の行動)を忘れたんだね。
またまた妻と一緒に大笑いしました。
妻の皿から羊羹を取り上げたのかと、私も自信がなくなりました。

まくしたて 妻の口にゴミ はよう言え

2021年4月1日
コメント
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