故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

一時間もうけた

2019-02-12 06:28:22 | よもやま話

絵のタイトルは、寝そべる女です。
今にも、こちらに寝がえりをうちそうな風情です。
それも困るなと、ニヤニヤが止まらない。

絶好調 妻が私の 負担なり


今日のタイトルは、「一時間もうけた」です。
単に、時間を読み違えただけです。
7時には出かけなければならない。
6時だと思ったら、まだ5時だった。
ただ、それだけのことです。

あなたは、一時間あれば何をしますか。
私は、小さな物語を書こうと苦闘することでしょう。

ありそうで無い。
無さそうである。
こんな物語のことです。

備中松山城(天空の山城)の城主さんじゅうろう君(推定三歳の雄猫)のことを
NHKで取材していました。
神官に正式に城主に任命され、城の観光大使として期待されている猫です。
きままな姿で、愛嬌を振りまくこの猫に会いたくて城を訪ねる人がいる。

推定樹齢千年の屋久杉を見たくて飛行機と船を乗り継いで、
険しい山を昇った暁に、その杉は太古の昔からそびえている。

暇があれば、何々がしたいと常日頃想っています。
いつの日か、暇でしょうがないとぼやくようになる。
そんな先輩が、大人の休日俱楽部を利用して、余市に出かけた。
小さなスナックのママを訪ねる旅でした。
これが最後かなと思ったそうです。

認知が少し始まった友人の父君が、座椅子に座ったまま後ろにひっくり返っている。
ええいままよとそのまま仰向けに寝てしまった。
息子が、起き上がれないのかと心配し声をかける。
起きてもやることがないから、このままでいた。
悠然と答えた父君も逝かれた。

一時間もうけた。
そんなこんなで、6時になった。
この一時間は何だったのか、改めて考えてみた。
一時間物思いにふけることができた。
面白いを探す小さな旅ができた。
また、こんな時間を過ごしてみたい。
こうして一日が始まる。

赤々と 燃えるストーブ 湯気昇る

2019年2月12日

(あとがき)
人生に味が出る。
生きていても良いかな。
パイプの紫煙のような時間のことです。

狡猾な 目と唇に 眼鏡かば

無駄な時間が潤いをもたらす。
そんな生き方がしてみたい。
(筆者)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする