私達には、謎の「恋心」です。
ふわふわふわと、今日も飛んでいきます。
昨日は、「点から点の生活、時間編」について書いていました。
時間が足りず、途中で書くのをやめました。
今日は、「点から点の生活、時間編(続き)」というタイトルで、さらに考えてみます。
自分は何をしたいか、何ができるのか。
若い時から、大いに悩み挫折してきました。
私は、運よく転職を繰り返すことができました。
辞めた会社に出戻りすることが、2回ありました。
さらに、3回目のチャンスもありました。
どこの会社に行っても、似たような仕事をしていました。
技術畑でありながら営業もやりました。
それぞれの会社で仕事ができるようになると、誘われるものです。
どこの会社でも、人材が欲しい。
転職するごとに、住む場所が変わりました。
子供が増えるごとに、条件のよい職場へ転職をしました。
条件が良いということは、個人の自由時間が犠牲になることでもあった。
仕事に夢中になることで、多くのものを失ってもきた。
まさに、点から点の生活でした。
飲むのも遊ぶのも同じ環境(仕事仲間)で暮らす人たちとでした。
出張しても、出張先とホテルの往復でした。
出張先が、海外であれ状況は変わりませんでした。
故郷広島に出張したとしても、他の都市に行くのと一緒でした。
高校、予備校まで過ごした故郷ですが、飲みに行く場所さえ知りませんでした。
転職に合わせて、住所も変わる。
せっかく親しくなった方たちと泣く泣く別れてきました。
そして新たな場所で、近所付き合いを始める。
自分が何をしたいかよりも、家族や自分の生活が優先する日々でした。
そして、仕事は何ができるかに変わってきました。
経験で何ができるかの幅が広がったからです。
残念ですが、そんな生活の繰り返しでした。
東京にいながら、東京タワーに上ったことがありません。
遊ぶということとは無縁の生活です。
そして、楽しむという言葉さえ忘れていました。
かみさんを亡くして、故郷広島に帰ることがありました。
そこで、妻と会うことができました。
その後、妻と会うことで故郷広島の良さを知ることができました。
妻は、生まれ育った島で60年間を過ごしました。
妻から、「その土地で暮らす」ということを学びました。
その後、東京で3年、この地で3年を一緒に過ごすことになりました。
「点から点の生活」からやっと抜け出た感じです。
私の「点から点の生活」は、仕事環境だったのです。
やっと、自分の周り(生活環境)が大切なものだと知りました。
情けないともいえる。嬉しいとも思える。
カフェに来られるのは、圧倒的に女性が多い。
家族が一緒の週末は、家で過ごされる。
家族とどっかに出かける。
一人になるウィークデーは友人とカフェに来てお茶を飲み話される。
女性たちは、その土地に根付いている。
そして楽しむのが上手だと感じる。
この地では、男たちも同様です。
夜や週末には仕事を離れ、近所や地域の方たちと飲んだり遊んでいる。
この地では、それぞれ仕事とは違った役割があるからです。
都会では、このようなチャンスは少なかった。
やろうと思えば、できたかもしれない。
人生には、空間と時間が関わります。
空間は、土地で会ったり働く場所であまり変化がないともいえるでしょう。
しかし、時間にはその人の人生(想いや生活スタイル)が大いに関わっていて、
個人の生活を変化させてしまう。
この「時間」について、一律にするわけにはいかないはずです。
同じ空間にいるから、同じように時間が流れるわけではない。
都会から地方へ「移住」を考えるとき、見落とされる盲点です。
この空間で過ごせば、同じように幸せになるとは限らない。
人には、時間に関する事情があるのです。
友人であった二人が、一人は結婚し他方は未婚の場合、だんだんと話が合わなくなる。
同じ土地で暮らしていても、起こることです。
若い女性は、時間を使うのが上手です。
結婚したら自分の時間が持てなくなることを、母たちをみて知っています。
それならと、都会に出てやりたいことに挑戦するかとより強く思う。
若いこの時の密度が違う。
エネルギー(熱量)は、同じ年代の男たちより強いかもしれない。
この時間に対する概念の違いに私たちは気づかなければならない。
空間提供(移住)ではない、時間の過ごし方について私たちは提案しないと、
若い女性は納得してくれないのではないだろうか。
また、時間がきました。
またの機会とします。
コーヒーの 湯気に思いし ちぐはぐの
2018年11月27日