今年になって11枚目の似顔絵です。
タイトルは、凛(クールビューティー)です。
似ているようで似ていない。
きっと、同じ題材でもう一度描くことになるでしょう。
今日のタイトルは、「虚しさ」です。
地域おこし協力隊になろうとして、6カ月を費やしました。
面接を4回、書類選考で1回落ちました。
やっと、採用してくれた現在の地域で頑張っています。
過去落ちた5回ともミッション型でした。
地域おこし協力隊に期待する仕事が決まっていることを、
ミッション型と言います。
採用された自治体に、ミッションはありませんでした。
私が感じたことを、私のやり方で遂行してくださいと依頼されました。
思い返すに、ミッション型は若い人の方が好都合だったと思われます。
言われたことをこなしていく人材が欲しかったのだと思います。
また体力的にも、若い方が良かった。
一年目は、地域を知ることに費やしました。
第一印象は、この地域は困っていない。
空き家の問題は、空き家に住んで知りました。
自分にできることは限られており、イベントに参加し続けました。
時間がある時は、かつては栄えた通りの価値を高めようと、
持ち主の許可をもらって、環境整備(草刈り、剪定、片づけ)をしました。
誰にも協力依頼はしませんでした。
いやできなかった。
地縁、血縁もなく地域にとけ込めなかった。
誰に相談しても迷惑をかけると思いました。
ひたすら人に会い、顔を覚えるために似顔絵を描きました。
地域の財産(価値)を知るために、地域にとどまらず広く歩き、
人と話しました。
知れば知るほど、活性化の困難さの根が深いことを知りました。
地域活性のイベントに参加して感じたことは、
限られた人が実践して、多数の住民は参加していないことでした。
かと言って、多数の人は無関心ではありませんでした。
この多数の人と知り合いにならないといけないと思い、
カフェ(縁側のように外からも内からも見える)を開店しました。
リスクを伴う起業です。
起業したからには、軌道(黒字化)に乗せなければならない。
そして一年が過ぎ、最終年の三年目となりました。
地域にとけ込み始めました。
地域の方からは、俺達と同じ苦労をしていると思われたのでしょうか。
仲間として、扱っていただけるようになった気がします。
先は、まだまだ長い。
今年赴任した協力隊員は、立派に仕事(ミッション)をこなしています。
私が二年も費やした悩みと取り組みはなんだったのでしょう。
話しても分かってもらえないだろうという、虚しさです。
そう見えたとしても、彼らもきっと壁に当ることでしょう。
自分が感じてやりたいことと、ミッションのギャップです。
案外気づかない方が幸せではないだろうかと思ったりもします。
地域おこしは、補助金のサポートがつきものです。
補助金(税金)を使うからには、結果を出さなければなりません。
やったけどダメだったでは、一般社会では通用しない。
民間会社では、命取りです。
時間は残酷です。
過ぎ去った時間を取り返すことはできません。
これからの時間も予測できません。
あるは、今だけ。
厳しいですね。
歳重ね 後になるほど 良かったね
2018年8月21日