故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

虚しさ

2018-08-21 18:07:58 | プロジェクトエンジニアー

今年になって11枚目の似顔絵です。
タイトルは、凛(クールビューティー)です。
似ているようで似ていない。
きっと、同じ題材でもう一度描くことになるでしょう。


今日のタイトルは、「虚しさ」です。
地域おこし協力隊になろうとして、6カ月を費やしました。
面接を4回、書類選考で1回落ちました。
やっと、採用してくれた現在の地域で頑張っています。
過去落ちた5回ともミッション型でした。
地域おこし協力隊に期待する仕事が決まっていることを、
ミッション型と言います。
採用された自治体に、ミッションはありませんでした。
私が感じたことを、私のやり方で遂行してくださいと依頼されました。

思い返すに、ミッション型は若い人の方が好都合だったと思われます。
言われたことをこなしていく人材が欲しかったのだと思います。
また体力的にも、若い方が良かった。

一年目は、地域を知ることに費やしました。
第一印象は、この地域は困っていない。
空き家の問題は、空き家に住んで知りました。
自分にできることは限られており、イベントに参加し続けました。
時間がある時は、かつては栄えた通りの価値を高めようと、
持ち主の許可をもらって、環境整備(草刈り、剪定、片づけ)をしました。
誰にも協力依頼はしませんでした。
いやできなかった。
地縁、血縁もなく地域にとけ込めなかった。
誰に相談しても迷惑をかけると思いました。
ひたすら人に会い、顔を覚えるために似顔絵を描きました。
地域の財産(価値)を知るために、地域にとどまらず広く歩き、
人と話しました。

知れば知るほど、活性化の困難さの根が深いことを知りました。
地域活性のイベントに参加して感じたことは、
限られた人が実践して、多数の住民は参加していないことでした。
かと言って、多数の人は無関心ではありませんでした。
この多数の人と知り合いにならないといけないと思い、
カフェ(縁側のように外からも内からも見える)を開店しました。
リスクを伴う起業です。
起業したからには、軌道(黒字化)に乗せなければならない。

そして一年が過ぎ、最終年の三年目となりました。

地域にとけ込み始めました。
地域の方からは、俺達と同じ苦労をしていると思われたのでしょうか。
仲間として、扱っていただけるようになった気がします。
先は、まだまだ長い。

今年赴任した協力隊員は、立派に仕事(ミッション)をこなしています。
私が二年も費やした悩みと取り組みはなんだったのでしょう。
話しても分かってもらえないだろうという、虚しさです。
そう見えたとしても、彼らもきっと壁に当ることでしょう。
自分が感じてやりたいことと、ミッションのギャップです。
案外気づかない方が幸せではないだろうかと思ったりもします。
地域おこしは、補助金のサポートがつきものです。
補助金(税金)を使うからには、結果を出さなければなりません。
やったけどダメだったでは、一般社会では通用しない。
民間会社では、命取りです。

時間は残酷です。
過ぎ去った時間を取り返すことはできません。
これからの時間も予測できません。
あるは、今だけ。
厳しいですね。

歳重ね 後になるほど 良かったね

2018年8月21日
コメント
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