見事枝振り(山椒)というタイトルです。
木陰にいつしか生えた山椒です。
小さい木でしたが、精いっぱい枝を広げていました。
今日のテーマは、「山椒は小粒でもぴりりと辛い」です。
身体は短小でも、鋭い気性や優れた才能があって、侮ることができないのにいう。
(広辞苑より)
この辺りでは、山椒が多く自生しています。
刺のあるのが本山椒と言われています。
木の芽として、収穫したことはありますが、
種をとって粉山椒にしたことはありません。
種の周りの殻を粉にして香辛料として利用するのだと知りました。
中学生までいつも一番前かその次でした。
中学の担任が、小さいことを悩んでいる私を励ますために、
「山椒は小粒でもぴりりと辛い」と教えてくれました。
その真意と優しさがよく理解できないまま、
「小さい」ことに変わりがないとコンプレックスを持ち続けました。
高校生になり、急に背が伸び始め普通になりましたが、
コンプレックスはこびりついたように癒されず、
他の悩みと一緒になり、ちぐはぐな精神状態でした。
先生が、「山椒は、ぴりりと辛い」と言ってくれていたならば、
自分で「小粒でも」を補足して、劣等感は和らいだかもしれないなと
今は考えます。面と向かって「小粒」と言われたことで、
心を閉じたのだと思います。
要はひねくれものだったのです。
娘に、「器量はもう一つだが、気立てはよいな」と言って
褒めたつもりが、猛反発に会います。
余計なことは言わず、「気立てがよいな」と言ってあげればよかった。
もうすぐ、土用の入りです。
国内産の鰻は、高くて口にはできませんが、
粉山椒をいっぱいかけたうな重は、未だに憧れの食べ物です。
代わる何かで、精をつけて来る夏の暑さを乗り切りましょう。
山椒にまつわる話でした。
梅雨空に 干しもの溢れ アイロンがけ
2017年7月25日