故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

起死回生

2017-07-22 02:45:42 | プロジェクトエンジニアー

横須賀の山に鎮座する石仏です。
三体三様の姿です。


今日のテーマは、「起死回生」です。
プロジェクトエンジニリングでは、あってはならぬことです。
読み通り、スケジュール通りに進むのがプロジェクトです。

先輩から聞いたことがあります。
杭がずぶずぶと沈んでいくのを見て諦め気分だったと。
100m打っても止まらない。摩擦杭でやっと止まった。
助かった、まだやれるかもしれない。
バブルがはじけて、物の値段がなんでも落ちてきた。
予想しないことが起こってしまった。
現場に滝を作った。使っても使っても儲かってしまう。
儲かったお金で、一等地にビルを買った。

起死回生とは、
死にかけていたものを生き返らせること。
だめなのを立ち直せること。(広辞苑より)

またの話がある。
会社に人がいなくなった。
全員、ある国のプロジェクトへ応援に行った。
結果、請負金額と同じ金額のマイナスになったことがある。
怖ろしい話です。
資材を運ぶ道に岩盤が出た、せっかく懸けた橋が流された。
こんな時こそ、起死回生の一打が欲しいものです。

ほとんどの失敗は、人災です。
ばれないと思ってインチキを一つだけした。
たまたまチェックして、その一つを見つけてしまった。
全部のチェックをやり直すことになった。
仕舞を剥がし、日本中から検査員を集めて全力でやった。
会社がおかしくなった。

起死回生はないものと考えた方が良い。
プロジェクトは先の見えぬ博打のようなものだと言われます。
そうであってはいけない。
予想できないことをできるだけ小さくし、
ぶれ巾をカバーできる策を考えておきます。

ピンチをチャンスに変える度胸が求められます。
カウンター案を出せる準備をしておきます。
プロジェクトマネージャーは、正直だけでは勤まりません。
ピンチの上をいく胆力を備えています。
プロジェクトが終わったら、空っぽです。
エネルギーはちょぴりも残っていないのです。

起死回生は、自分の中で少しずつ起こります。
過去の失敗を今の成功にする力です。
学んだことと同じようにはいかない。
常に観察し、出来ることを休まずに気負わずにやることです。

地域おこしは、起死回生ではない。
地域は、日本は死んではいません。
でも、そんなことも頭をかすめる状況のところもあることでしょう。

バンカーで ピンに背向いて 打つことも

2017年7月22日
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする