横須賀の山に鎮座する石仏です。
三体三様の姿です。
今日のテーマは、「起死回生」です。
プロジェクトエンジニリングでは、あってはならぬことです。
読み通り、スケジュール通りに進むのがプロジェクトです。
先輩から聞いたことがあります。
杭がずぶずぶと沈んでいくのを見て諦め気分だったと。
100m打っても止まらない。摩擦杭でやっと止まった。
助かった、まだやれるかもしれない。
バブルがはじけて、物の値段がなんでも落ちてきた。
予想しないことが起こってしまった。
現場に滝を作った。使っても使っても儲かってしまう。
儲かったお金で、一等地にビルを買った。
起死回生とは、
死にかけていたものを生き返らせること。
だめなのを立ち直せること。(広辞苑より)
またの話がある。
会社に人がいなくなった。
全員、ある国のプロジェクトへ応援に行った。
結果、請負金額と同じ金額のマイナスになったことがある。
怖ろしい話です。
資材を運ぶ道に岩盤が出た、せっかく懸けた橋が流された。
こんな時こそ、起死回生の一打が欲しいものです。
ほとんどの失敗は、人災です。
ばれないと思ってインチキを一つだけした。
たまたまチェックして、その一つを見つけてしまった。
全部のチェックをやり直すことになった。
仕舞を剥がし、日本中から検査員を集めて全力でやった。
会社がおかしくなった。
起死回生はないものと考えた方が良い。
プロジェクトは先の見えぬ博打のようなものだと言われます。
そうであってはいけない。
予想できないことをできるだけ小さくし、
ぶれ巾をカバーできる策を考えておきます。
ピンチをチャンスに変える度胸が求められます。
カウンター案を出せる準備をしておきます。
プロジェクトマネージャーは、正直だけでは勤まりません。
ピンチの上をいく胆力を備えています。
プロジェクトが終わったら、空っぽです。
エネルギーはちょぴりも残っていないのです。
起死回生は、自分の中で少しずつ起こります。
過去の失敗を今の成功にする力です。
学んだことと同じようにはいかない。
常に観察し、出来ることを休まずに気負わずにやることです。
地域おこしは、起死回生ではない。
地域は、日本は死んではいません。
でも、そんなことも頭をかすめる状況のところもあることでしょう。
バンカーで ピンに背向いて 打つことも
2017年7月22日